おたがいの首筋を咬んで
しづかにまじわろう
うしろでいるかが音もなく跳ね
たいようが濃いアイシャドウをぬり
レインツリーに首吊り男がゆれている
きいろい犬がにわを駆け回るけれど
もう どうでもいい

たしかなのはわたしたちが
マトリョーシカの相似形で
あいしあっていることだけ

とおくでおんなの悲鳴がしても
きっとかぜの音だ
もしかするとジプシーのうたごえ
やがておまへは果て
どこまでもおよぐ
そのすがたは美しい
でもそうおもったら
やはりおまへを縊るしかない

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