散開
眠れなかった夜の
午前3時の埠頭で
静かに流れてる
ジャズの音色だけが
防波堤の上、ぼんやりと眺め
あられもない風、髪を切り裂いた
はらはらり〜
はらららららり〜
はらり〜り〜り〜
りり〜り〜り〜
眠れない夜は
ゆっくりと過ぎてゆき
波は相変わらず
打ち寄せては引く
僕がいなくても、この世は回るし
船が消えてきた、音もなく
はらはらり〜
はらららららり〜
はらり〜り〜り〜
りり〜り〜り〜
静かに流れる
この世の欠片たち
僕もその一部に
なりたいものですね
朝の埠頭を照らす
陽の光の中で
頭ごと、身体ごと
散ってゆきたいものですね
はらはらり〜
はらららららり〜
はらり〜り〜り〜
りり〜り〜り〜
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