太陽
刹那、明滅する世界
太陽が落ちてきた
世界は暗転
黒い霧に包まれた
明滅する視界が兆候だった
頭痛のような、
立ちくらみのような、
不安感のような、
千鳥足のような、
掴みどころのない兆候
電車の吊り革を掴み、
ブラックアウト
刹那、明滅
青いライトの眩しさで
目を覚まし
醒めた時には太陽は死んでいた
いつも笑っていた
硝子越しに笑っていた
あの太陽はもういない
世界が夜になった
終わらない夜になった
目を瞑ると見えるのに
悲しいと笑うあなたがいるのに
どうしようにも、とても暗い
世界が明滅している
終わりと始まりが住んでいる
わたしは歩いている
こんなに暗いのに
ひどく重たいのに
それでも、
歩いている
「ねえ、前が見えない。」
---
鎖
深夜3時、カップラーメン
ブルーライトが目に刺さる
祭りの後の静けさ
あたしが自分になる瞬間
等身大でつまらない
誰にも涙を見せないで、
ただ歌だけ歌ってたい
かわいいあたしを見て欲しい
星屑が舞っている
ハートが飛んでいる
この承認欲求も、糧なんだよ
ノイズは忘れたい
絡みついて、離れない
あまりにも、絡みついて
ここから、もう。
かわいいあたしが保てない
「ぜんぶ、妄想だよ」
ああ、うるさい
分かっているよ
知っているよ
この思い込みも絶望も
それが全てじゃないなんて
ただ生きられたなら
それでいいんだって
笑っていたいんだって
でも、消えない
消えないの
絡みついていく
暗くなっていく
あたしはどうして、
---
どうかあなたに月明かりを
わたしは知らない
あなたの痛みも
わたしは知らない
あなたの太陽も
わたしは知らない
あなたのことを
いつも太陽を見ていた
眩しい、と目を細めていた
あなたは笑っている
わたしは眺めていた
あなたは衛星
反射する光が眩しい
わたしは知らない
あなたの憂いを
わたしは知らない
あなたの暗闇を
わたしは知らない
あなたのことも
その渦中も、
何も知らない
月明かりが照らす
薄明かりを見ていた
電燈の照らす
白い道を見ていた
わたしは知っている
太陽を見つめる
あなたの顔だけ
あなたの太陽にはなれない
それでも、
夜道を照らす星の光に
数多の星の一つになれたら
あなたの行く道に
どうか月明かりを
小さな電燈を
わたしは願う
あなたの辿る未来に
ただ、光があることを
コメント