薫風

薫風

役に立たない性器を持て余して
ゆるやかな自殺の恍惚を
ぼんやりとひとり眺めている

父を悪くいうものは死んでからもいない
父は母を怒れなかった
優しい人、あの人も父に似ていて、理由は知らない

鼻先に絡まる薫風
それはいつかの父の気配
よく知っている匂い

私も母を救いたかっただけなのに

投稿者

神奈川県

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