遠雷

遠雷

その人と話す時
私、笑わなかった

それでも笑ってくれる人

ひまわりみたい、と

ぼんやり
虚空に目を移している

(ひまわりだわ
夏だもの
きっと
どこかにもたくさん咲いてる)

心の中に
青空があって
風を連れて雨を降らす
それを驟雨と言う人もいたわ
すぐに止むの

見果てぬ空
どうやって生きてきたか
きっと知りたいの

だからこんなに

涼しいんだわ

遠雷
まだ早い
紫陽花がやっと

どんなに頑張っても
この鉢は割れない
分かってると思うけど
雨が好きなの

だからこんなに
涼しいんだわ

ゆらめく逃げ水
麦わら帽の迷路
きっともうすぐ
みんなが帰ってくる頃ね

その人みたいに笑うことは
しなくてもいいけど
少し悔しくて

遠雷
雨音が舞う

投稿者

神奈川県

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