湿る
空が泣いているので、私は泣きました
貰いました、別段違うほどでもない愛を
なんだか頭がしんどくて、どういうわけかそれもわからなくなっていまして、夕暮れが近づくにつれ私は影に向かって歩き、ススキの間を縫いながら後ろへ進むのです
日の目に当たれないから、人の影を踏み生きるのです
幸せになりたくない、から、人殺しをします、犯罪を犯し、罪を償いません
同族嫌悪というものでしょうかなんだかそれはとても、美しく、考えて、爪を噛みながら、汗で顔に張り付いた髪を取りながら、考えて、プラスチックビニールに包まれたあの少女は、私の最愛の人であったことに気づき、急いで抱きしめました
ああ、頸動脈がありますか
あなたの顔が美しくて、眩しいので、目を開けてはいけなかったのです
彼女の口から発せられる黒いものは蝕み、精神を侵していくのですから、それはあってはいけませんでした
膣から生まれた私の体は、空気に触れたので、腐敗してしまったからもう美しくはなくなってしまいました
最後まであなたを守ります、有害から遠ざけ、プラスチックビニールをかけて、ずっと抱きしめておきます
手が届かない、あの夏を繰り返すのですか
学生時代は、歯軋りをしながら君の長い髪の残香を掬うように吸って、それは大変綺麗な思い出でした
舌を絡ませ、血糊を掬います
体内にあなたを存在させます
いつかあなたの膣からは生まれてくる、白い彼女は、口角を上げてこちらを見ているので、私は目を潰してしまいたいと思っていました
心臓がないようでした
私はとってしまいます、いらないものは、とってしまわないといけません
脳髄を刺激が走って、神経が笑っていますね
震える体はこの世の喜びを一身に受け、きっと活動を停止してしまうんですね
あなたを近くに抱き寄せて、眼孔にキスをします
歯と歯が混じり合って、歯茎が揺れ、異臭と、柔らかい物に蹂躙され、一体化しました
ああこれから始まるとおもいます
あなたを抱き寄せて
爪と爪をすり合わせ、再生させます
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