水色の傘
わたしの部屋に
今日は朝から
雨が降っている
傘を差しながら
朝食をとり
午前は家の事を
いくつか済ませた
図画の時間
コップの中の水を
水色に塗って
その色でいいのかな、
もう一度よく見てご覧なさい
そのように先生に言われた
わたしはもう一度よく観察して
下絵を描き直し
コップの水を
水色に塗った
水色が画用紙のなかで
とても綺麗だったから
水色という色が
とても気に入っていたから
窓の外は晴れていて
直射日光を浴びた木々や建物が
今日も街の風景を作っている
お気に入りの傘があった
それは水色ではないけれど
あの景色のどこかに
忘れてきてしまった
コメント
なんだか淋しく感じました。
子どもの時の、あるものへの執着。大人になると、色々な事に気を回さないといけない分、一つ一つに対して、雑になってしまうのでしょうかね…。あんなに好きだったものを、思い出しもしない慌ただしさ…。どこに置いてきてしまったのでしょう。