非線型方程式

お盆休みの名古屋駅を歩いていた
ごった返す人々
さすが大都会だ
しばしば名古屋は他の都市と比べて低くみられがち
40年以上に渡り産業出荷額日本一
すなわち日本を根底から支えている街が
それはともかく
そんな人混みの中に
若く元気な女の子を見るにつけ
この子にはどんな未来が待っているのだろうと
心から心配になる
成功するかもしれないし挫折するかもしれない
その子たちに幸あれ
と願う
私たち低エントロピー体は
確かに線型方程式だ
時間とはエントロピーのことだから
生まれて育って死ぬ
この流れは誰にも変えられない
この線型の流れは永劫不滅の真理だ
私たちは同時代に生きているというだけで
文字通り家族みたいなものだ
この地球上の80億の線型方程式
たった一つの定数を入れれば
たった100年で解はゼロになる
核兵器なんか使わなくたって
人類は滅亡する
しかし一つの線型が他の線型と交わった瞬間
線は乱れ
そしてまた別の線と交わり
その交わりが無限に繰り返される
無限に繰り返される蜘蛛の網
それはもはや線型ではない
それは誰にも解けない

投稿者

愛知県

コメント

  1. さすがドクター。「非線形方程式」を解釈した上で数学を文学にしているのだ。名古屋はたかぼっちに初めて会ったあの日に行ったきりだなー。それにあの時いた2組のカップルはどっちも別れてるんだねえ。

  2. たかぼさんの「非線型方程式」の詩は、なんとなくですが、私にも(も?)、直感的に分かるように描かれていて、安心感が わき起こりました。
    詩の内容も、優しい感じで好きです。

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