福笑いの神様
僕は玉こんにゃくにはなれない
けれど
この胸の一番奥には
福笑いの神様が祀(まつ)られ
たった一つの玉こんにゃくが置かれ
不思議な後光を帯びながら
笑う声が聴こえる
わっ はっ はっ
わっ はっ はっ
わっ はっ はーのはー
日頃あまりに不出来な僕は
頭のネジをどこかの道に2~3本落としたまま
酔いどれて よたり よたり 夜を往く
この胸のハートの奥底に
ふいに
あの玉こんにゃくが光り出す
今にも荒れ果てそうな世界は
玉こんにゃくの丸さになれない
不格好に日々を歩む僕も
玉こんにゃくのツヤになれない
本物の玉こんにゃくになるために
ちょっと足りない味噌をのせた田楽にして
つるんと喉を下れば
僕も告げ知らせることができるかもしれない
この詩を読んでくれている
この朗読を聞いてくれている
一人ひとりの皆様の
胸の奥に在す福笑いの神棚に置かれた
あの玉こんにゃくが
今宵、輝き始めることを
わっ はっ はっ
わっ はっ はっ
わっ はっ はーのはー
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