(誰にも見えない)ロッカーからつながる

プールのロッカーから
つながる世界を知ってるかい
足の裏に触れる水は灰色のにおい

鍵をかける前に
手を伸ばして、奥へ入れてみて
 
 
 
広がるのは無機質もやわらかい(きみの)目の奥
3階の教室の窓から見る濃い緑の景色と
教科書をめくる音の裏で感じる視線
それに振り向いたり気づいていないフリをする駆け引き

わざと制服から少し透けるブラを着けて
男子たちの想像の中に入り込む
先生には興味がないから
ルーズソックスがずれていても
スカートが少し短くても
放っておいてほしい

夏休みに初めてつながった人の襟足を
眺めることしかできなかった廊下
だけどわたしは
その人に触れてもらえる方法を知っているから
炎天下に水着ではしゃぐ女先輩は無視して
ハートの絵文字を送ってもらうことを選んだ
 
 
 
(敵わないってそういうことだと思う)
 
 
 
喉乾いた?って聞かれて
うんって鍵を閉める
物欲しそうな手がわたしの腰を抱き寄せる
残暑続くぬるったるい気温の中
また、つながる
誰にも見えないところで
 
 
 
 
 
 
 
 
 

投稿者

大阪府

コメント

  1. この詩は、ロッカーから、次々と密やかなイメージが 連鎖していきますね。
    ロッカー、ロック。そこから、つながる。この詩は恋がテーマ?、愛、ですかね。

  2. @こしごえ
    さん
    なんだろう、最近プールへ2度ほど行って、懐かしい感覚を思い出したのと、学生の頃の話を書きたいと思って即興で書きました。
    ロッカー、ロックは、わたしもなんとなく思ってました。ロックな詩でもないですがw
    プールのロッカー室のにおいや雰囲気が好きなんです
    あの閉鎖的な空間に、見えないものがたくさん揺蕩っている気がして

  3. プールのロッカーの向こうにこんな世界が広がってるの、知らなかったし、めちゃくちゃ胸キュンでした。こんな素敵な青春は自分には到底遠かったなー(笑)

  4. うぎゃゃゃー!
    好きなやつでした。
    喉渇いた?がずるくてたまらないです。

  5. ブールのロッカールームの塩素の混じった湿気の匂いが若い男女の汗の匂いに変わっていきました。

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