即興/夏の終わりに
思い出の水面を見送る
いくつも
いくつも
干からびて
うらぶれた大気の匂い
歌が聞こえなくなったんだ
いつのまにか
どこでもない場所で
道標をなくしてしまったみたいに
肌を焼かれる
痛みと似ている
息苦しいくらい切り開かれる
むきだしの願い
思い出の水面を見送る
いくつも
いくつも
干からびて
うらぶれた大気の匂い
歌が聞こえなくなったんだ
いつのまにか
どこでもない場所で
道標をなくしてしまったみたいに
肌を焼かれる
痛みと似ている
息苦しいくらい切り開かれる
むきだしの願い
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コメント
うら悲しさが漂ってきました。
夏の去り際の、他の季節にはない、祭りの後の静けさのような、淋しさ。
読み終わると、さらにもの悲しい秋の風が、背中に迫ってくるように感じられました。
2連目がぶっ刺さってきます。
ほんとにそうだ。
夏の終わりに 感じること
思い出の水面を見送る
ああ、また、夏が終わりますね。繰り返される、繰り返されない夏、が。
ひりひりとする哀しみ、を想像してみました。
情景に対しての痛み、人間に対しての痛み。
めぐる季節に対しての、痛み。
誰かの痕跡のない場所、こわくてうつくしい。
大気が無い場所なのかもしれません。
切ることで助かるものもあったりして陰陽を感じます。
詩の強みはやはり即興もありますね。おおむかしから居た吟遊詩人たちに敬意を込めて