残り香

しっとり甘い俊敏な移り香

澄明な香糸は鼻尖を貫きながら
ボビンで巻かれてゆく

糸案内の果てに
チェーンステッチのニットを纏う
背高の彼女

踵を浮かせて鼻先で触れる

誰にも言えない胸の文字

仄暗い罪の意識

路面に解けたオレンジ色のニット

投稿者

コメント

  1. とても素敵です。
    全体を通して血が沸くようなここちがしました。
    2連目が特に好きで最終連も凄い。
    (アイコンは香糸ですね)

  2. 書いた詩が、そのように届き、感じて頂いてとても嬉しいです。書き甲斐があります。
    (香りの曲線を滑らかにしたい)

  3. こんにちは。
    初めまして。
    感じたことを言葉にできませんが
    胸の奥まで届きました。
    簡単に、好きな詩と言ってしまえば良いのでしょうね。

    失礼いたします。

  4. @wc.
    さん
    はじめまして。自分の心象をどうにか言葉にして、知らない人に感じてもらえるって、素敵なことですよね。嬉しいです。コメントありがとうございました。

コメントするためには、 ログイン してください。