ロック’ン’ロールの死

誰かに貰ったパンチのせいなのか
瀕死の状態でピンチになっている
いつの間にかゴングは鳴っていた
まあ多少ならハンデを与えてやる
逃げ場のないリングでの闘いとは
相手との粋なダンスみたいなもの
万が一にでもゾンビに変わっても
この胸を打つテンポは崩さないで

無慈悲なるカウンターで満身創痍
そうなってスタンバイとは笑える
気持ち良いギャンブルの始まりだ
こんな所でキャンセルする訳ない
すまないがコイントスは任せたぜ
俺みたいなジャンキーの悪い癖だ
少なくともチャンネルはそのまま
どうせならファンキーに行こうよ

相手にはアドバンテージがあった
たまたまクリーンヒットを喰らい
下らないワンセンテンスで負ける
観客達はカーテンコールを望んで
会場中がハイテンションな異常さ
拍手してファインプレーを讃える
けれどもチャレンジャーは無関心
奴一人のワンマンショーみたいだ

投稿者

大阪府

コメント

  1. ロック’ン’ロールの死 という この詩が、
    トノモトさんという詩人の ひとつの ワンマンショーになってますね。
    きっちりと文字数をそろえての このクオリティーは さすがです。

  2. え~かっこいい
    魂がこもっていて、それでいて技巧派で
    配列も美しい
    すごいです

  3. 3文字5文字7文字のカタカナ言葉を中央に入れ込んでその前後の言葉を組み立てるという、さすが手練れた作品ですね。

  4. 文字揃えで来ましたか!あぶねー、私もやってたら完全に二番煎じになるところだった。そういうありがちなロックンロールはつまらないものね。この詩はやっぱり技巧も効いててリズムもあってカッコいい!

  5. リズムだなリズム。あいもかわらずすごいねぇ。選ばれてる言葉たちもいい!
    しかし確かにきちっとかとっとしてて飲んだくれ野垂れ死にのロック’ン’ロールは死んだんか。そういうことか、ゴホゴホ。

  6. 詩ボクかな?なんて
    一行一行がいちいち格好いい!

  7. お題考案者がどんなの書くんだろうと楽しみにしていました。そして今言葉を転がして脳が喜んでいます。
    真ん中をそう使う!感嘆!
    三連目の心象にやり場の無さみたいなものを感じ、考え込んでいます。

  8. ロック’ン’ロールの死、というお題が本当に難儀したのですが、こんな整うのか、と感じ入りました。死んでもただでは死なない、そしてやはり死んではいない、心に継承されるような、名シーンを見たような気分です。

  9. 負けることがあっても死なない。そんな強さが伝わってくるようでした。
    ネバーダイ。

  10. す、すごい!!!!!
    え、頭の中どうなってるんですか…
    AIの助け借りても絶対こうはいかない
    ロックンロールは感じるものなんだな、詩みたいに

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