006
道を歩くのに疲れたら
遠い目をしながら
自分の中へゆっくり下りていく
罪のけもの道を掻き分け
恥の森を抜けたら
消え入りそうな手描きの草原で
私は子供になる
始まりの池の畔に灯る
青い花の色を嗅ぎながら
私は止めどなく解けていくのだが
それもほんの束の間
気がつくと
私は道の真ん中にいる
私は旅人ととして生まれた
青い花を糧として
歩き続けなければならない
自分の真ん中に
青い光を隠し持ったまま
歩き続けなければならない
道を歩くのに疲れたら
遠い目をしながら
自分の中へゆっくり下りていく
罪のけもの道を掻き分け
恥の森を抜けたら
消え入りそうな手描きの草原で
私は子供になる
始まりの池の畔に灯る
青い花の色を嗅ぎながら
私は止めどなく解けていくのだが
それもほんの束の間
気がつくと
私は道の真ん中にいる
私は旅人ととして生まれた
青い花を糧として
歩き続けなければならない
自分の真ん中に
青い光を隠し持ったまま
歩き続けなければならない
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コメント
いやはやこの写真は、好きだわー。このブルーが堪らない。お金を払って買って額に入れて飾りたいぐらいですわ。詩の方は3連が好きです。全体を通して「いいちこ」や「サントリーウイスキー」か何かのCMのナレーションに使われてもいいような、しっとりとした情感がいいですね。
罪のけもの道
恥の森
消え入りそうな手描きの草原と
ファンタジーが深まってゆく感じがよいですね。
疲れた時はこの詩のように一度歩みを止めて、様々去来するあれやこれやを一旦脇に置いて、グッと自己を洞察し、そしてまた歩き始める、青い光を隠し持ったまま歩き続けるのだというところに繊細さかつ力強さを感じます。
@たかぼ さん
>コメントありがとうございます
写真は新宿御苑の温室で撮りました。
光の当たり具合がベストだったようです。
ウイスキーのCM好きです。使ってくれないかな~(笑)
温かいコメント、励みになります。
@宮永 蕗 さん
>コメントありがとうございます
自分自身の中に踏み込んでいく感じが出せたら
と思いつつ書いたフレーズです。
ファンタジー好きの私にとって、最高の誉め言葉です。
@あぶくも さん
>コメントありがとうございます
最近、なんだか自分と向き合う時間が増えたような気がします。
見通しの悪いご時世ですから、仕方ないですね。
青い光を~ のくだりは、現在、詩と向き合っている方々を
思い浮かべながら書きました。
“自分の中へゆっくり下りていく”
この概念、とてもいいです。
そして美しい青。水面の泡?がガラスの造形に見えるのが不思議。
後ろから2連目に誤字発見。またやってしまった(脇汗;)
@たちばなまこと さん
>コメントありがとうございます
私自身、憑依系詩人(笑)なのでしょっちゅう下りていってしまうのです。
温室の池は光の入り方でいろいろな姿を見せてくれるので好きな場所です。
これからの季節は暖かいですしね(レンズ曇るけど;)www