雑踏にて
時を隔てて人は変わる
人が変わると街が変わる
街が変わると想いは募る
変わるのは人の心なのかそれとも街なのか
思い出は深く胸に刻まれ
けれども風景は変わっていく
思い出してごらん
子供の頃を
遊び疲れて眠る布団の気持ち良さを
ブランコを漕ぐ
滑り台を滑る
ただそれだけで楽しかった日々を
街は変わってしまった
人は歳を重ねて
何思う
記憶があるのは素敵なこと
けれど記憶に苦しめられる時もある
大人になるとはそういうこと
私は頭を空っぽにしたいと思う時がある
君もかい?
夜桜を見れど過去とは違う花
人の心は思い出なぞる
コメント
からっぽの雑踏を、からっぽの桜を、越えてはなびらはとぶ、アルコールに酔ってしまった脳髄は、すでに公園の街灯に、エスメラルダを見る。からっぽの頭に、はなびらはとぶ。この夜の桜たちをとぶ。
@坂本達雄
素敵なコメントありがとうございます。最後のところは、短歌になってます。