竹馬の友へ

異世界に召喚されたと思うだけで
君は前世の人となり
あのいじめに対する憤慨も
君と会えない淋しさも
ただの情報に過ぎなくなってきた

だけど

どうせ君のことだ
君も
この同じ異世界に召喚されていて
私の作品群を読み続けているのかしら
偶然と必然の狭間で生まれ生きてきた、

竹馬の友へ

語り明かす時間も無いけれど
君が話さないことを良しとして
私は足跡を残し続けてやるから
無意味な私たちがやってきたことが
無意味だったと知らしめるためにも

ね。

投稿者

東京都

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