部屋

がちゃり

部屋を震わして歩む
戦果を携えた足取りは重く
眼光は虚ろに揺れる

行き先は鏡の向こう
招待状は広告の端書
記憶の道を辿るだけ

どさり

夢は誘うことを忘れ
常闇に落ちる火を眺めて
埃舞う光の中で眠る

到着は朝日の向こう
額に貼りつけの赤紙
無垢な命を絶やすだけ

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