石庭
少年と少女
青年と恋人
おじちゃんとおばちゃん
今
世界のいたる場所から聴こえる
くちづけの音に
ぼくは耳をすます
あ
今
遠い明日の並木道で
お爺ちゃんとお婆ちゃんが 〇 〇 〇
***
石庭の石に腰かける
旅人のぼくは
もう一度、世界に恋をしたい
少年と少女
青年と恋人
おじちゃんとおばちゃん
今
世界のいたる場所から聴こえる
くちづけの音に
ぼくは耳をすます
あ
今
遠い明日の並木道で
お爺ちゃんとお婆ちゃんが 〇 〇 〇
***
石庭の石に腰かける
旅人のぼくは
もう一度、世界に恋をしたい
会員でない方は会員登録してください。
コメント
大人ならではのキュートなこころが、程よい密度で呼びかけてくるなぁ、と思いました。
この詩を読んで思い浮かんだのはホテル QUEEN ELIZABETH石庭。。
〇〇〇の船の窓。
すまんこってす。
たちまこさん
日本人なのにイタリア人のようで自分でもよくわかりませんが、ありがたい感想です。
王殺しさん
この詩は「秘密」という彫刻をみて書いたので、的を得た連想と思いました。
お爺ちゃんとお婆ちゃんの〇〇〇に、どんな言葉を入れようか…。わくわくしています。(^_^)
長谷川さん
あはは (^^)
道行く人たちをみんな抱きしめたくなるような。愛しくなりました。みんな愛し合っててほしいなあ。
コロナ終わったらフリーハグやりたいです。
この詩を拝読して ほっこりします。
〇〇〇とあえて言葉を伏せることで、そこから言葉が広がり世界も広がるように思いますね。
「石庭の石に腰かける」というのを想像すると、その石がすてきに見えるし、旅人のぼくが引き立つように感じます。これは実際に「ぼく」が旅人なのかもしれませんが、こころの旅人でもあるように感じます。
そして、最終行でこの詩の世界がすてきに結ばれる。ここで、何度でも、とか言わないで、「もう一度、」と限定したところが切なくいとおしくなります。
すてきな詩ですね。^^
あ、先のメッセージで「いとおしくなります」というのは「かわいい」という意味においての「いとおしい」ということです。拝礼
それぞれくちづけの音も違うんだろうなと思うと、なんだかむず痒くなってきます。それに聞き耳を立て、一人たたずむ旅人は孤独なようでいて、世界中のあらゆるものにくちづけする予感を秘めているのが、またむず痒くさせられます。
あまねさん
少しでも心に日がそそげば、嬉しいです。皆でふりーはぐしよう(^^)
こしごえさん
この詩の風景を旅してくれて、ありがとうございます。
石庭が、この詩のポイントでもあると思えました。
トノモトさん
この詩の大事なたところを伝えてくれて、ありがとうございます。
石庭という場面のせいか、品格を感じて、端的で素敵です。
ティモさん
久々に端的な作風です。端的な感覚で書くのも、いいなあと。
剛さん、良いなあ。
時空を超えた旅で、どんな視点で世界を見てきたか、またもう一度見ようとしているのか、良い意味で力の抜けた愛おしさに何やら禅的な雰囲気が合わさったような味わいの詩に感じます。
あぶくもさん
彫刻展の会場で、いい感覚で書けたと思います。