映画『ザ・マミー』感想・台詞引用・AIへの質問・回答詩
ネタバレを含む感想とAIへの質問・回答なので、知りたくない人はPVから映画へGo。
2019年に上映したメキシコ映画「ザ・マミー」の情報。
▽Grokの回答抜粋(以下同)
基本情報
公開年:2017年製作、2019年1月25日日本公開
監督・脚本:イッサ・ロペス
上映時間:83分
ジャンル:ホラー、ファンタジー、ドラマ
製作国:メキシコ
配給:日本ではAMGエンタテインメント
主な受賞歴:ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭観客賞・銀賞など、国際映画祭で51冠を獲得。ロッテン・トマトで批評家満足度97%、観客満足度100%(2019年1月時点)。
あらすじ
2006年のメキシコ麻薬戦争を背景に、ギャングに母親を連れ去られた11歳の少女エストレヤ(パオラ・ララ)が主人公。孤児となった彼女は、同じく孤児の少年シャイネ(フアン・ラモン・ロペス)らと共に生き抜くため街を彷徨う。エストレヤは不思議な力に導かれ、母親の声を聞いたり幻覚を見たりしながら、過酷な現実と向き合う。物語は、ホラーとファンタジー要素を織り交ぜつつ、メキシコの貧困や暴力の現実を描くダークファンタジー。
評価・特徴
評価:スティーヴン・キングが「2分で夢中になった」と絶賛、ギレルモ・デル・トロが2017年のベスト映画に選出。デル・トロはイッサ・ロペスの次回作をプロデュース予定。観客からは、ホラーよりダークファンタジーや社会問題を描いたドラマとして高評価。一方で、邦題「ザ・マミー」がミイラ(mummy)を想起させ誤解を招いたとの批判も。
特徴:メキシコの麻薬戦争による荒廃やストリートチルドレンの過酷な生活をリアルに描写。トラや血、幽霊といった象徴的なイメージがファンタジー要素として登場し、子供たちの視点から見た希望と恐怖が交錯する。映像美と感情的なラストが特に称賛される。
▼劇中序文引用
2006年の麻薬戦争勃発以来
メキシコでは16万人が死亡
5万3000人が行方不明に
一部の地区がゴーストタウンになった都市もある
死者や行方不明者が残した子供たちの数は明らかではない
▼
社会状況の悲惨さを考えたとき、現代アメリカでの人種(主に黒人)差別はさほど大きな問題だとは思わなくなった。差別はよくないことだが、強い黒人差別は過去のものとなったと感じる。銃の問題はあるが、現代アメリカは基本的には平和な社会という印象を映画を観ていて感じる。それよりも、アメリカ人が撮った映画にでてくるメキシコの状況を見ると、そこには剥き出しの暴力があり、男女差別や子供虐待どころではなく、人身売買や拷問がある社会なことが垣間見えることに驚く。この映画の序文にあることが現実(2006年)だということ。
▼2:01劇中台詞引用(以下同)
昔々 トラになりたい王子がいた
トラは忘れることがないハンターだ
トラの目は暗闇の中でも見える
骨をも砕くキバがある
トラは何も恐れない
でも王子はトラになれなかった
王子になる方法を忘れたからだ
私たちは王子や戦士や――
トラであることを忘れてしまう
外の世界から襲われた時に
▼
序文とこの台詞後のシーンに驚きと絶望を感じる。
学校のすぐそばで銃撃戦が起きること。銃声を聞いた生徒たちは全員すぐに机の下に伏せる。担任の先生も伏せるほかは何もできない。伏せながら、生徒たちにおとぎ話のことを考えるように言わなければならない状況。
▼6:26
外の世界から襲われると――
自分が何者なのか忘れてしまう
▽Grok
補足
邦題「ザ・マミー」は、母親(mommy)を意味するが、ホラー映画「ミイラ再生」のリブート(2017年、トム・クルーズ主演)と混同されやすい。日本公開時は「未体験ゾーンの映画たち2019」で上映され、ヒューマントラストシネマ渋谷やシネ・リーブル梅田で話題に。
メキシコの社会問題(貧困、暴力、行方不明者)を子供の視点で描き、ホラー要素は控えめで、むしろ感情を揺さぶる物語として評価される。
▼
映画の題名はスペイン語で『VUELVEN』で、「戻ってくる・帰ってくる」という意味。ネタバレにからむ『ザ・マミー』という邦題より、そのまま『VUELVEN』のほうがいいのに。
主人公のエストレヤとシャイネの顔つきには親近感が湧く。モンゴロイドつながりだからだろうか、日本人と似ている。鼻つきは違うが。
エストレヤがカコを殺しに行く時のシーンは、他人の家の庭にボールが入ったのを取りに行かせる子と引け腰で取りにいく子とかを思い出してほほえましくもあるんだけど、メキシコ社会の実情を知ると笑えない。現実に人身売買や殺人をしている世の中。
▼28:19
トゥッシの祖母は葬式で撃たれた
ポップの兄弟は高速でさらわれた
モロは…嫌なものを見たらしい
しゃべれなくなった
▼
チノが女性を殺していた理由を推測せよ
▽Grok
映画「ザ・マミー」(原題:Vuelven、英題:Tigers Are Not Afraid)におけるチノ(演:テノック・ウエルタ)の行動、特に女性を殺していた理由について、作品の文脈に基づいて推測します。以下の分析は、ネタバレを含むため注意してください。また、映画はチノの動機を明示的に説明しない部分が多いため、物語のテーマや背景から推論します。
チノのキャラクターと背景
チノはメキシコの麻薬戦争に関与するギャングの一員で、冷酷な振る舞いを見せるキャラクターです。彼はエストレヤの母親を含む女性を拉致・殺害しており、物語の中で暴力の象徴として描かれます。映画の舞台は2006年のメキシコで、麻薬カルテルの抗争や貧困が社会を荒廃させ、暴力が日常化している世界です。
女性を殺していた理由の推測
ギャングとしての役割と命令
チノはカルテルの一員として、組織の利益や支配を維持するために動いています。エストレヤの母親を含む女性の殺害は、カルテルの敵対勢力への見せしめ、裏切り者への報復、または情報を握る人物の排除が目的だった可能性があります。映画では、拉致された女性がチノの携帯電話に記録されており、これがカルテルの犯罪行為の一環であることを示唆します。女性たちは、カルテルの抗争や人身売買に関連していた可能性があり、チノは上からの命令を実行していたと推測されます。
権力と支配の象徴
チノの暴力は、ギャング文化における支配や恐怖を植え付ける手段として機能します。女性を標的にすることで、地域社会や他のギャングに自らの力を誇示し、反抗を抑える意図があったかもしれません。メキシコの麻薬戦争では、女性や子供が犠牲になるケースが多く、チノの行動はこうした現実を反映していると考えられます。エストレヤの母親の殺害は、個人的な動機というより、チノが属する組織の冷酷な論理に基づくものだった可能性が高いです。
個人的な動機の欠如
映画はチノの内面や個人的な背景を深く掘り下げません。彼の行動は、麻薬戦争の非人間的な暴力の一部として描かれ、個別の感情や動機よりも、システム的な腐敗と暴力の連鎖が強調されます。エストレヤの母親が殺された理由は、チノにとって「仕事」であり、特定の恨みや私怨に基づくものではない可能性があります。彼女が何らかの情報(例:カルテルの秘密)を持っていた、または単に間違った場所にいたために巻き込まれたと推測できます。
物語のテーマとの関連
映画は、子供たちの視点から見た無垢さと、ギャングや社会の残酷さの対比を描きます。チノが女性を殺す行為は、子供たち(エストレヤやシャイネ)の世界を破壊する大人の暴力の象徴です。エストレヤの母親の死は、物語の出発点であり、チノの動機は個人よりも「麻薬戦争という怪物」のメタファーとして機能している可能性があります。監督イッサ・ロペスは、暴力が理由もなく繰り返されるメキシコの現実を批判しており、チノの行動は説明されないことでその無意味さを強調しているのかもしれません。
結論
チノが女性を殺していた理由は、麻薬カルテルの命令や利益を守るため、または支配と恐怖を維持するためのギャングとしての役割が主な動機と考えられます。エストレヤの母親の殺害は、個人的な動機ではなく、カルテルの抗争やシステム的な暴力の一環だった可能性が高いです。映画はチノの内面を明かさず、彼を暴力の具現化として描くことで、メキシコ社会の崩壊と無垢な子供たちの喪失を強調しています。
▼42:34
この魚はトラと同じだ
檻の中から逃げ出した
かわいそうなトラ
家を失ったのね
ママも
ジャングルで
今は独りっきり
怖いはず
いいや
悪いことは耐え抜いた
もう今は自由だ
このクソみたいな王国の王様だ
トラは何も恐れない
▼1:04:33
最後の願いでチノを消そうか?
でも失敗したら…
願いなんてない
何もない
トラすらない
あるのは俺たちだけだ
▼
2019年のメキシコの殺人事件や行方不明事件
▽Grok
2019年のメキシコにおける殺人事件や行方不明事件について、映画「ザ・マミー」(原題:Vuelven)の背景である麻薬戦争や社会問題と関連づけながら、簡潔にまとめます。映画のチノの動機推測に関連しつつ、実際の2019年の状況を概観します。
2019年のメキシコの状況
2019年はメキシコ史上最も暴力的な年の1つで、殺人事件と行方不明事件が深刻でした。以下は主要なポイントです:
殺人事件:
メキシコの公式データによると、2019年の殺人件数は約34,582件で、過去最高を記録(出典:INEGI)。麻薬カルテル間の抗争や組織犯罪が主な要因。
特に注目された事件:
ベラクルスでの放火殺人(8月):ストリップクラブで27人が焼死。カルテルの報復とされる。
ソノラ州のモルモン教徒殺害(11月):米国とメキシコの二重国籍を持つ9人(女性と子供)がカルテルに襲われ死亡。国際的な注目を集めた。
女性に対する殺人(フェミサイド)も増加し、約3,800件の女性殺害が報告され、約1,000件がフェミサイドに分類(出典:Executive Secretariat of the National Public Security System)。
行方不明事件:
国家捜索委員会(CNB)によると、2019年だけで新たに約9,164人が行方不明に。1964年以降の累計では約147,033人が行方不明で、2019年末時点で約61,637人が依然として未発見。
行方不明者の多くは麻薬戦争に関連し、カルテルによる誘拐や強制失踪が背景。2006年の「麻薬戦争」開始以降、97%の行方不明がこの期間に集中。
特に若い女性や子供が被害者に多く、グアナフアト、ハリスコ、タマウリパスなどの州で件数が突出。
社会背景:
麻薬カルテルの勢力争い(例:CJNGやシナロア・カルテル)が暴力の主因。政府の軍事作戦はカルテルを弱体化させるどころか、報復や内戦状態を悪化させた。
貧困や失業が犯罪組織への若者の流入を助長。特にストリートチルドレンや孤児がカルテルに取り込まれるケースが多発。
映画「ザ・マミー」のチノのようなギャングは、この現実を反映。チノが女性(エストレヤの母親など)を殺害した動機は、カルテルの命令や支配力の誇示、報復、または単なる「仕事」として、個人的動機より組織の論理に基づく可能性が高い。
映画「ザ・マミー」との関連
映画は2006年の麻薬戦争を舞台にしているが、2019年のメキシコの状況はさらに悪化。チノの暴力は、カルテルが日常的に行う拉致・殺人・強制失踪のメタファー。
エストレヤの母親の殺害は、2019年に報告された女性の失踪やフェミサイド(例:ハリスコ州で数百人の女性が行方不明)の縮図。チノの動機は映画内で明確でないが、カルテルの抗争、裏切り者への制裁、または地域支配のための無差別暴力と推測される。
実際の2019年でも、カルテルは敵対勢力の家族を標的にし、恐怖を植え付ける戦略を取っており、チノの行動はこれに一致。
具体的な事件例(2019年)
クリアカンでのオビディオ・グスマン逮捕騒動(10月):シナロア・カルテル幹部の息子逮捕後、カルテルが市街を占拠し13人死亡。政府は彼を解放し、カルテルの力を露呈。
ハリスコ州の集団墓地(通年):数百の遺体が発見され、多くは行方不明者と関連。カルテルの隠蔽工作が明るみに。
女性行方不明者の増加:特に観光地(例:オアハカやキンタナ・ロー)で若い女性の失踪が急増。映画のエストレヤの母親の失踪も、こうした現実を反映。
結論
2019年のメキシコは、麻薬戦争の激化により殺人事件(約34,582件)と行方不明事件(約9,164件の新規)が急増。チノのようなギャングの行動は、カルテルの命令、支配力の誇示、または抗争の一環として、個人的動機より組織の暴力構造に根ざしている。映画「ザ・マミー」はこの現実を寓話的に描き、チノの殺害動機は2019年のカルテルによる無差別暴力やフェミサイドの文脈で理解可能。
▼1:15:16
トラは何も恐れない
悪いことは耐え抜いた
今はその先にいる
トラは王様だ
この壊れた王国の王様だ
私たちは王子だ
それを忘れてはいけない
私たちは戦士だ
トラだ
そしてトラは何も恐れない
▼
呪いの物語なんだけど、霊に何らかの力があるわけじゃなく、エストレヤの母を含む殺された女性たちが悪の根源であるチノを呼び寄せるために、エストレヤに何かを知らせるという亡霊の設定は面白かった。この霊は日本的無害な存在といえるけど、この物語から感じる怖さは現代日本人の身近にはない。その方がいい世の中ということ。
▼
Shine:輝く
Morro:鼻
Estrella:星
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