待つ

待つ

待つことは
耳を澄ますこと

遠ざかっていった
あなたの足音が

雑踏を抜け
自転車を避け
夕焼けに立ち止まり
枯葉を踏みながら

少しずつ
近づいて来るのを

耳を澄ませて
ぢっと待っている

投稿者

東京都

コメント

  1. 待つことは
    耳を澄ますこと
    待つことの耳を澄ます静けさが聞こえてくるようです。すてきな詩。

  2. 研ぎ澄まされて美しいです。

  3. 遠ざかっていったあなたの足音が、再び近づいてくる。待つというのは、ひとつのドラマをはらんでいますね。

  4. 猫は人間の数倍の聴力らしいですね。写真からも想像できるように猫の気持ちをうたった詩と思うとまさにその通りだろうと思いました。犬ならさしずめ「待つことは 匂いを感じること」とでも言えるでしょうか。

  5. 猫さんのことのようで、人間のようでいて、いろいろイメージできて素敵な詩ですね。

  6. こしごえ さん

    >ありがとうございます。
    待つ人の事だけをまっすぐに想う時
    心の何処かは澄んでいるのかもしれません。

    たちばなまこと さん

    >ありがとうございます。
    猫の集中力は刹那的ですが美しいです。

    長谷川 忍 さん

    >ありがとうございます。
    最近はスマホもあってか純粋に「待つ」機会が減りましたが
    様々な想いを巡らせながら待つことも人生の素敵な栞だと思います。

    たかぼ さん

    >ありがとうございます。
    本当は待っているのではないかもしれませんが(笑)
    猫が耳を澄ましている姿勢はどこか凛としていて好きです。

    あぶくも さん

    >ありがとうございます。
    いろいろとイメージしていただくと嬉しいです。
    尻尾のアンテナをピンと立てて書いてみました(笑)

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