おやすみ、足りなくなった私。
帰路に着き、シャワーを浴びる。
41度のお湯によって
この身体は生きていたのだと実感する。
血液が循環をはじめたようだ。
やっとかえってきた。
知らぬうちに社会の歯車となっていた事実から
必死に目を背けるために、
何も考えぬようにスマートフォンをいじる。
なぜ都合のいい自分を演じるのか。
なぜ不適合のままでいられないのか。
不適合のくせに型にはまろうとするなんて
飛び出してしまった何かは削るしかない。
でも削りすぎたらもう元には戻れなくて
少し足りなくなった、私。
けれども世界にとっては都合のいい
少し足りない、私。
水の流れる音、エアコンの風の音、
冷蔵庫の作動音、換気扇の回る音。
全部全部うるさくて、うるさくて、
私を現実から離してくれない。
眠りたいからあなたたちもそうして頂戴
それでは一緒におやすみなさい。
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