冷え性

指先にぽつりと
駅ができた
誰もいない
小さな駅だった

古い雨脚の
匂いに包まれて
列車が到着する
あなたが窓際の席に
座っているのが見える
列車に乗って
あなたを探すけれど
どこにも見つからない

やがて列車は
冷たくなった指先だけを
残して発車してしまう
そんなふうだから
いつまでも
触れられない

投稿者

コメント

  1. 諦念
    その駅はいつの間に出来たのだろうかとふと。
    私の列車にも沢山の乗客が居るようで・・・とても良かったです。

  2. @風太郎
    風太郎さん、コメントありがとうございます。
    ちょっとした心と心の隙間に駅はできるのかもしれませんね。
    大切な人、触れ合ったことのある人、どこかですれ違っただけの人、たくさんの人を乗せて、私もまたその一人として。

  3. @三日月
    三日月さん、コメントありがとうございます。触れられないもの、ありますよね。触れたいのに触れられないのか、触れることすらできないのか。もしかしたら、言い訳なのかもしれません。

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