冷え性

指先にぽつりと
駅ができた
誰もいない
小さな駅だった

古い雨脚の
匂いに包まれて
列車が到着する
あなたが窓際の席に
座っているのが見える
列車に乗って
あなたを探すけれど
どこにも見つからない

やがて列車は
冷たくなった指先だけを
残して発車してしまう
そんなふうだから
いつまでも
触れられない

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