壊れた優しさ

声が枯れ 脳が枯れ
歌声を響かせ
自分はずっと座ってる

声と魂が一度に混ざり
きっと心が壊れるだろう
バキバキ壊れた悪い君に
僕という優しさを与えよう

地面に転がる魂の残骸に
薔薇と云うだけの花を添え
黙って見過ごす民たちの
見えぬ糸だけ断ち切っている

あゝ、見えぬものでもあると
君が言ったとき、僕はただ
恨めしく憎まれ口を叩いていて
それはそれは大層面白い

ぼろぼろの玩具は
新品の籠の中に
比べられながらひっそりと
暮らしている

心が枯れたあの木の上で
あの玩具はただ息を潜めて
いつまでもひそひそしく
僕の名前を呼んでいる――

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