薫風

薫風

役に立たない性器を持て余して
ゆるやかな自殺の恍惚を
ぼんやりとひとり眺めている

父を悪くいうものは死んでからもいない
父は母を怒れなかった
優しい人、あの人も父に似ていて、理由は知らない

鼻先に絡まる薫風
それはいつかの父の気配
よく知っている匂い

私も母を救いたかっただけなのに

投稿者

神奈川県

コメント

  1. 三日月様 こんにちは

    歳を経て、募る想いが昇華されて今は薫風に。
    子にとって親はかけがえのない存在なのに・・なかなか・・・。
    私の中の不甲斐なさもいつか薫風になってくれるだろうかと。

  2. @風太郎
    風太郎様 こんにちは

    ありがとうございます。
    親御さんは、お子さんをかけがえのないものと思うのがむずかしい、
    我が身のように大事にするのは意外と大変なことだ、という苦悩でしょうか…。
    子にとっては、その思い出のひとつひとつが自分を形作っていくものだから、私も父が風になるまでには、色々な思いがありました。
    でも結局、残ったのは、もっと何かしてあげられたら良かったなという後悔でしたね。

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