軌道

ひた走る電車の
並んだ吊り革の
ひとつにつかまり
触れ合う肩
 
古い車内は
人ごみに蒸せ
あふれる学生達の声は
車輪の軋みと混ざり
 
看護師を目指し
教師を夢見て
何度もなぞられた問題集
 
押し出されるように
降りたホーム
重く、
扉は閉まり
 
駅を離れる電車の
向かうひとすじは
誰かの願いへと通じ
 
――先へ
  
冷えた空気が
追い越していく

投稿者

愛知県

コメント

  1. 何故 電車を降りたのか・・と。自分の昔を想いながら読ませて頂きました。
    とても良かったです。

  2. @風太郎 さん、コメントありがとうございます。
    いま、まさに電車に乗って目的地を目指す学生の姿は眩しいです。にぎやか過ぎる時もありますが…

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