写真をとる理由

温かい布団にもぐって
すべての生き物が眠るとき。
僕は“スマートフォン”という
光る板で写真を撮っていた。
自分がここで生きていた
そんな証を残すために。
名も残らない誰かが住んでいた
そんなことを誰かに知らせるために。
未来はわからないことだらけで
僕は“有名な人”になっているかもしれない。
でも、そうならないほうが
可能性が高い、富士山のように高い。
名も残らぬ誰かでも
いつも生きてると知らせるために
僕はいつまでも
写真を撮り続ける―――。

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