馬の耳に新宿

瓶の中に新宿があった
むかし捕まえて入れておいた
新宿は綺麗だった
たくさんの色や形や
囁きのような足音
甘い蜜みたいな匂いに溢れて
夜のネオンはきらきらしていて
ここにはきっと
心の美しい人しかいない
馬の耳元に瓶を近づけてみる
馬は何も聞こえないかのように
海のある方角を見ている
お互い年をとったと思う
それでも自分なんかよりも先に
いなくなってしまう

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コメント

  1. その馬の耳には、一体、何が聞こえていたのでしょう。そして、一体、何が見えているのでしょう。
    もしかしたら、その馬には、何も聞こえず、何も見えていなかった、のか?

    お互い年をとったと思う
    それでも自分なんかよりも先に
    いなくなってしまう

    そうかも しれませんね。
    でも、私の場合、私の今日、私が、死ぬかもしれない。その時、死んで居なくなった私が、残した物は、何だったのか。もしかしたら、なーーんにも、私は、残してなんかいかないのかも、しれません。
    でも、そうであっても、私は、悲しくなんかないし、さびしくもないだろうと思います。私は、今の今、生きている。いつ死んでも、いい。これだけで、十分です。
    でも、もしかしたら、これは、大切な悲しみ、なのかも、しれません。

    たもつさん、こういう思いを思わせてくれた、この詩に、感謝です。
    拝礼^^

  2. @こしごえ
    こしごえさん、コメントありがとうございます。
    何かを残すつもりはありませんが、私は長生きしたいな。まだ知らないことが多すぎて、世界の歴史、仕組み、未来について何も知らない。名作と呼ばれる文学も読めてないし、音楽も聞けていない。アメリカのUFOやケネディ暗殺のディスクロージャーも気になるし、エプタイン事件の行末も。AIの発展なんかも。
    若い頃はするーしてきたことが、年をとって浅ましいくらい欲深くなりました。

  3. むかし捕まえて
    瓶の中に入れた新宿も
    みたされて
    ときを経るのかな、と
    やがてからになった瓶は
    どうなるのかな、とか
    読めてよかったです。

  4. 歳を重ねてゆく人の心象を、淡彩画で写生しているような
    とても美しい詩に感じました。
    きっと、人それぞれに海の色が在るのでしょうね・・・

  5. @たけだたもつ さん 追記、失礼します。
    たもつさん、お心づかいを ありがとうございます。^^
    もし、心配しているとしたら、心配は、しないでくださいね。私は、生きます。うん。
    ^^

    たもつさんのそれとは異質だと思いますが、私も欲深いです。ふふ。^^;でも、これでいいと思います。生きるために。うん。

  6. @wc.
    wc.さん、コメントありがとうございます。
    その後の空になった瓶、想像していなかったです。
    今度、そこに思いをはせてみます。

  7. @風太郎
    風太郎さん、コメントありがとうございます。
    諸先輩方からすれば、まだまだ私なんか坊やなんだろうな、と思いながらも、自分の欲求と向かい合いどのように人生を閉じていくかも考えなければいけないのかな、とも思っています。
    もし他の人の目になれたら海はどんな風に映るのだろう、なんてまだまだ欲求まみれです。

  8. @こしごえ
    こしごえさん、追コメントありがとうございます。
    こしごえさんの詩を読んでいると、奥が深い、という横方向ではなく、底が深い、あるいは空が深い、そんな縦方向の深さを感じます。

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