馬の耳に新宿

瓶の中に新宿があった
むかし捕まえて入れておいた
新宿は綺麗だった
たくさんの色や形や
囁きのような足音
甘い蜜みたいな匂いに溢れて
夜のネオンはきらきらしていて
ここにはきっと
心の美しい人しかいない
馬の耳元に瓶を近づけてみる
馬は何も聞こえないかのように
海のある方角を見ている
お互い年をとったと思う
それでも自分なんかよりも先に
いなくなってしまう

投稿者

コメント

  1. その馬の耳には、一体、何が聞こえていたのでしょう。そして、一体、何が見えているのでしょう。
    もしかしたら、その馬には、何も聞こえず、何も見えていなかった、のか?

    お互い年をとったと思う
    それでも自分なんかよりも先に
    いなくなってしまう

    そうかも しれませんね。
    でも、私の場合、私の今日、私が、死ぬかもしれない。その時、死んで居なくなった私が、残した物は、何だったのか。もしかしたら、なーーんにも、私は、残してなんかいかないのかも、しれません。
    でも、そうであっても、私は、悲しくなんかないし、さびしくもないだろうと思います。私は、今の今、生きている。いつ死んでも、いい。これだけで、十分です。
    でも、もしかしたら、これは、大切な悲しみ、なのかも、しれません。

    たもつさん、こういう思いを思わせてくれた、この詩に、感謝です。
    拝礼^^

コメントするためには、 ログイン してください。