ひとつ

色がある
わたしも色のひとつ
雨が降れば
わたしも雨になる
傘になる
音になる
流れていく水の
小さな欠片になる

何にもなれずに
置いていかれる
ひとつのわたしになる

繋がっていく
繋がろうとしなくても
答えなどなくても
そこに何もなくても

はみ出した草の葉がひとつ
風に身をまかせて
そよいでいる
あれはわたし
あれもわたし

投稿者

コメント

  1. 色のひとつ、それは分子のひとつ、要素のひとつで、雨や傘や音そして水の欠片に。世界とわたしの境界はなくすべてがわたしですべてが世界。
    そこには肩書もなく個としてのしがらみもない。

    でも次の連で突然ここまで世界と流れてきたのに自分に引き戻される。
    ”何にもなれずに
    置いていかれる
    ひとつのわたしになる”

    しかしそれは孤独ではなくあるがままの自分。
    繋がろうとしなくても、というSNS社会やストレスフルな人間関係から脱出した自分への肯定を感じました。

コメントするためには、 ログイン してください。