玲瓏剔透グライダー
五反田のマッスルバーにある
玲瓏剔透グライダー
中国とノルウェーのハーフ
僕はエンジンを持たないから
キミがエンジンになってよ
耳元で囁かれる
うっとりと目を閉じ
注射器から液体を注がれる間
空を飛ぶ夢を見られる
✳︎
わたしがエンジンになって
あなたに乗り込むと
あなたは空を飛んで
わたしに空を教えてくれる
舞台の台本のような
気の利いた
楽しいおしゃべり
ひとときの夢から覚めると
あなたは次のエンジンを積み込み
どこか遠いところへ行ってしまう
✳︎
空を何度も飛んだ
あとから
風があれば
エンジンは必要ないことを知った
頬を撫でる優しい風が
泣かせちゃってごめんねって
言っているみたい
コメント
風があれば、
この詩の 玲瓏剔透グライダーならば、ほんとうは、どこまでも行けるのかもしれませんね。こころの風と玲瓏剔透グライダー。
このタイトルから男と女の物語になっていくのすごいな。空を飛ぶことはある種のエクスタシーなんですね。
エンジンはいらないって気づくところがこの詩の核になってる気がしました。素敵です。飛んでみたくなる。
トノモトさんの言うように、私も、花巻さんは、どんなものも「皇居のジョギング」も「グライダー」も男女の微妙な恋の駆け引きに引き込む技があるのだなと思いました。テクニシャンですね。
颯爽としています。女の人がくるりと背を向けて、歩いて行く光景が見えるような。滑空するグライダーみたいに、颯爽とした姿です。
@こしごえ
さん
その通り…心が伴っていれば、どこまででもいけるのかも。未経験。
なんとか玲瓏剔透をねじ込みたかった。ホストみたいな名前や、って。興味ないし行ったことないけどsnsで見かけたマッスルバー?の注射の中身なんなんや?とか。
出だし2行が、圧倒的な収まりを感じました。なんだろう語感の安定感。
この間のジョギングの詩もそうだったけれど、女性は置いて行かれているようでどこか男を置いてけぼりにしているような、そんな寂しさとしたたかさを感じました。勝手に。
初めは「君(エンジン)が必要だから」って口説かれて、別のいい感じのエンジンに心移りする飛行体。
そういった様子を想像しました。
風があれば…風が吹かない日もあるからエンジンはあったほうがいいんだろうなぁ。
こんな風に空は飛びたいです。
よき。
これはすごいね。マッスルバー(初めて知りました!)にある玲瓏剔透グライダーっていきなり持ってくる勇気と、そこからみなさんおっしゃるように男女の関係性に展開する想像力と技量がどんどん磨き上がってる気がします。もいっかい言うとこ、すごいわ。
@トノモトショウ
さん
グライダーって自分では飛べないみたいでロマンチックだなって。お題は妄想が楽しいですね!
@あまね
さん
エンジンはいらないと気づいて夢から醒めました。でも空を見せてくれたから、感謝してる。
@たかぼ
先生
景品は名古屋ウィメンズマラソンとマリオットホテルお願いします。うなぎ食べて元気も出したいな〜
@野鳥倶楽部
さん
たしかに。他のグライダーに乗れば、また別の空が見られるし。そうなるとたくさん乗ってみたくなりますねー。
@王殺し
さん
語感、実は意識しました。大塚でも高田馬場でもない五反田にしよう。五反田…マッスルバー。グライダーはヨーロッパのどこにしよう?とか。気づいてくれたのが嬉しいです。
@たちばなまこと
さん
そうそう、そんなかんじです。玲瓏剔透はキザなんです。風が吹かない日もあるからエンジンは必要、か…うーん。いいコメントです。
@あぶくも
さん
あぶくもさんもすごいです。自分に書けない詩を書く人はみんなすごいね。マッスルバー、今回のお題がなければ興味もなかったが…行ってみるかな。これも運命。