軽く
昨日の雨が
まだ残る砂利を踏み
晴れて 秋空
乱れ飛ぶ 赤とんぼ
透かす翅に 眩しく青
私を産んだ 人がいる
つながる血の 匂いに噎せ
差し込む 乾いた風に
足元の彼岸花が ゆれ
にじむ花弁の 連なる緋
今を生かされる 私が在る
私が残した血も また
伸びきった 草をむしり
手を合わせる 墓前
幸せを 願う背は ありふれて
線香の 煙はたゆたい
風に 解けて消え――
———-
折角のお題なのに、イメージを固めれなかったので平常運転で(泣)
コメント
秋の高い空に吸い込まれて行くような、静かな情景です。最近、電車から田んぼ沿いに彼岸花が見えるのですが「連なる緋」、あの光景を現す素敵な言葉。この詩では足元ですが、この時期に突然現れる花の印象、赤ではなく緋、確かに!気分によって、私には朱にも見えたりします。
晴れた秋空のもと、赤とんぼと彼岸花の色彩が、鮮やかに映る詩の世界ですね。
タイトルの軽くというのは、気持ちを軽くさせるのかと、思いました。でも、であるから かえって、血、の重さが引き立ちます。
そして、彼岸のひとつの情景が、うまく表されています。
いいじゃないですか。最後の一行に「グライダーが飛ぶ」か、なにか入れたら例のお題でもいけそうです。
お彼岸の秋の空気が感じられます。高く青い空に赤とんぼ、彼岸花、そして血(この場合つながりのことだけども)と赤が生えます。
@野鳥倶楽部 さん、コメントありがとうございます。
緑の中に、赤色の彼岸花が現れるので、映えますよね。じっと魅入ってしまいます。
@こしごえ さん、コメントありがとうございます。
軽く。
作者的には線香の煙や、日常の幸せを願うことの特別感の無さが情景として軽いと感じたところもありますが、幸せを願うという気持ちは突き詰めていくと軽くない願いにいきあたるな、とも思います。
@たかぼ さん、魅力的な提案を~。
心が動いてしまいます。
コメントありがとうございます。
二連目から派生させれば行けたんだと思います。三連目が重すぎたかなぁ
@王殺し さん、コメントありがとうございます。
この連休で出かけた先でも、点々と彼岸花が咲いているのに出会いました。
長雨で残暑をあまり感じなかったり、秋だなぁと、今年はしみじみ感じられます。