泉の底

言葉が消えた
欲望はあるのに

言葉が消えた
要求しているのに

水を汲み続け
枯れ果ててしまった
泉

もうちょっと休みなよ
そしたら湧き出てくるよ

そう思っても
水を汲みたい
欲望は止まらない

血眼になった腕は
バケツを抱え、

泉の底を睨み続けていた

ちょっと掬ったら無くなるんだから
もうちょっとくれてもいいでしょ

ぼくは小銭を取り出した
そして、泉の底へ投げ入れた

これっぽっちしか無いけど

これで泉の底から
水が湧き出るかは
分からないが

渇き続けた喉は
水を欲していた

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