通夜
綿菓子が曇った夜空に
ほぐれて溶けていく
描き続けた鉛筆は
冷蔵庫にしまっておいた
波間のエレベーターは
花畑の夢を見ながら
昨日のある方へと
漂ってやまない
昔と同じ型の自転車が届く
他愛のないわたしの童心は
それに乗れば
どこまでも走って行けた
したい話は
たくさんあった
綿菓子が曇った夜空に
ほぐれて溶けていく
描き続けた鉛筆は
冷蔵庫にしまっておいた
波間のエレベーターは
花畑の夢を見ながら
昨日のある方へと
漂ってやまない
昔と同じ型の自転車が届く
他愛のないわたしの童心は
それに乗れば
どこまでも走って行けた
したい話は
たくさんあった
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コメント
どなた様か、亡くなられた のでしょうか。合掌
他の詩人もそういう所があるのでしょうが。
たもつさんの詩には、通常の文章とはちがう詩的文脈がありますね。それは、常識では計り知れないものです。そこに、
たもつさんの真骨頂がありますね。
結局、死んでゆくとき最後に思い出すのは、幼い頃に買ってもらった、自転車の色かもしれない、なんて思いました。
ひとつひとつのフレーズが
もうここにはいないひと
「死」を、暗黙のうちに連想させてますね
したい話がたくさんあるのに
もう、その人はいない
綿菓子は静かに溶けて
鉛筆は冷蔵庫の中で冷えてしまっている
しんとして、ポカンとしポツネンとして
言いしれない淋しさが全体に膜を張ったみたいに
覆っている感じがしました
波間のエレベーターは明日には行けないのですね…。花畑の夢をみながら、穏やかな波間をたゆたって、ほしいのは、見送る方の夢でもありますね。
「あった・・」
なんとなく
すぐに
涙が出ます
あるのに、掴めない、吸い取られる、みたいな、しまう場所もわからない、ずっと決めない、ような、そんな。
ほぐれて溶けて…が、もう、なんとも。
@こしごえ
こしごえさん、コメントありがとうございます。また、合掌、ありがとうございます。
私の場合、もともと文章が得意ではないので、詩的文脈に見えるのかな、というのは実はコンプレックスであったりします。それもまたいただいたもの、として収めようとしています。
@たかぼ
たかぼさん、コメントありがとうございます。
いなくなった人との距離をはかる時に、その人との思い出をなぞる、というよりも、たかぼさんがおっしゃるとおり、例えば自転車の色のように、その人の目に自分はどのようにうつっていたのか、そんなことを思い出すような気がします。
@雨音陽炎
雨音陽炎さん、コメントありがとうございます。
しんとして、ポカンとしポツネンとして
これ、凄くよくわかります。人の死と向き合って泣いたことはありませんが、自分の世界を構成していたひとつの箇所がなくなってしまい、そのことに狼狽えたり、喪失感を覚えたり。誰かの世界を構成している自分の死を考えたり。
@野鳥倶楽部
野鳥倶楽部さん、コメントありがとうございます。
そうですね、おそらくほとんどの人は一度しか死ねないから、それがどういうこのなのか、その後どうなるのか、それはわかりませんが、穏やかな旅路を願う、そのことによって、残された者の気持ちを整理しているのかもしれませんね。
@北杜アトム
北杜アトムさん、コメントありがとうございます。
人との別れによって見つかるものもあるのかもしれませんね。
涙は人にとって、とても大切な水分なのだと思います。
@たちばなまこと
たちばなまことさん、コメントありがとうございます。
なんだろうな、結局何だったのだろう、と思うところがありますよね。掴めないのに、埋められないのに、その意味を考えようとする、そんな。そのような。
じーんと悲しくなる詩ですね。 思い出が宝箱の中から溢れ出てくきて、これが本当に亡くなった大切な人を悼み、偲んでいることだと感じました。
@mikotfran
mikotfranさん、コメントありがとうございます。
後悔は言い出したらきりがないですね。ああしておけば良かった、あんなこと言わなければよかった・・・
自分だけではなくて残されたものみんなが背負っていくのですね。
ありがとうございました。