こもれび
あまやかな不穏の声が
かすかにひびく
午後14時
こもれびの向こう側に
何があるのかを
一日じゅう数えている
冷え切ったマグカップ
神経をしびれさせる
ちいさなひとりあそびを
覚えたのはいつだったかしら
ささやかでみじかい陶酔に
いつだって酔えたらいいのに
床を赤く染めるかなしい夜が
もうやってきませんように
肌を裂く痛みの
記憶だけがいつも鮮やかで
役目を終えた葉っぱいちまい
季節の風がはこんでいく
どこへでもない
ここではない場所
こもれびの向こう側
あまやかな不穏の声が
かすかにひびく
午後14時
こもれびの向こう側に
何があるのかを
一日じゅう数えている
冷え切ったマグカップ
神経をしびれさせる
ちいさなひとりあそびを
覚えたのはいつだったかしら
ささやかでみじかい陶酔に
いつだって酔えたらいいのに
床を赤く染めるかなしい夜が
もうやってきませんように
肌を裂く痛みの
記憶だけがいつも鮮やかで
役目を終えた葉っぱいちまい
季節の風がはこんでいく
どこへでもない
ここではない場所
こもれびの向こう側
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コメント
この時間軸はどこにあるのだろうと夢想しました。
”こもれび”にはポジティブなイメージがありますが、そのヴェールをめくると向こうには無口で凄惨な止まない痛みがあるのか。鳩尾あたりがうずきます。
「役目を」・・・
これで十分わかりました
さすが
にうまいです
ありがとうございます
初めの「あまやかな不穏の声」(1-2連目は希死念慮との格闘みたいなものを想像しました)という表現からそうですが、あたたかなものとの対比によって描かれるものが際立ちますね。向こう側は黄泉の国なのか救いや平穏な場所なのか。過去のリスカやいろんな記憶を今俯瞰で見ながらもどこかに親和性を感じている儚くも切実さ思いを感じました。
こもれびの、あのなんとも さびしい、けれど、ちらちらとして光の束のあふれる情感を、この詩から感じます。
覚えたのはいつだったかしら
の、かしら、が好き。
どこへでもない
ここではない場所
この連の、この二行が、特に好きです。
@たちばなまこと
ぼくにとってはこちら側とあちら側の境目はいくつもあって、こもれびはその一つ。あちら側に何があるのかいつも考えてしまいます。不穏でありつつ、救いがあるかもしれない希望。
@北杜アトム
ありがとうございます。
秋はせつないです。
@あぶくも
これ、自傷と自慰がワンセットなんです。現実から離れたい気持ちが常にあって、強くなったり弱くなったり。秋はメンヘラには辛い季節であります(笑)歳食っていろんなことを多少は俯瞰できるようになってきてるんですけどね。もっとたくさんお酒が飲めたら楽になる部分があるかもしれません。逃避のためのツールは多いほどいいですから。
@こしごえ
「〜かしら」って書くの好きなんです。癖なのかなあ。なんとなく中性的な感じがして好き。
こもれびのさみしさ、共感してもらえて嬉しいです。
いいなぁ。
虚無や諦念があふれてるんだけど、こもれびの向こう側にかすかな期待を持たずにはいられない。なんもなくてもそれも希望。
@王殺し
おっしゃる通り、なんもなくてもそれがある意味では希望になるのかもしれません。
ぜんぶ諦めきれたら楽になるのかなあ。