無題(ナンセンス)
過ぎていく
針の示せないところまで
進んでいく
空の色がわからなくなるまで
進んでいく
陽炎が
確かにあったのに
指先にふれたのに
知らないはずの文字を連ねる
読めもしない
誰にだって
声は閉ざされている
移り気な風に
このからだを与えてしまいたい
どこかへ旅をするように
ちぎれたかけらのひとつひとつに
意味なんてなくても
過ぎていく
針の示せないところまで
進んでいく
空の色がわからなくなるまで
進んでいく
陽炎が
確かにあったのに
指先にふれたのに
知らないはずの文字を連ねる
読めもしない
誰にだって
声は閉ざされている
移り気な風に
このからだを与えてしまいたい
どこかへ旅をするように
ちぎれたかけらのひとつひとつに
意味なんてなくても
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コメント
重い体を引きずって、どこかへ、どこかへ。人は常に、まだ見ぬ何かを切望してしまうのでしょうかね。
最終連が痺れるほど良いです!
この詩を拝読して、思い出しました。時々、思うことだけど、生きることに意味なんかを求めるから、苦しくなる。
あぶくもさんが言ってるけど、私も、最終連が好きです。
この詩を拝読して、ああ、意味なんてなくてもいいんだ、と救われた思いです。
誰にだって
が胸に残りました。
風にはたとえば花の香りが与えられていて、少しも意味を与えないことの難しさを想像しました。
@野鳥倶楽部
そうですね。ここではないどこかを常に求める気持ちが常にあります。何かが決定的に足りてないというか。だから詩を書いているのかもしれません。
@あぶくも
最終連でタイトル回収しました。痺れていただけて嬉しいです!
ちなみにタイトルは吉原幸子さんの詩から拝借しました。
@こしごえ
意味なんてなくてもいい、って頭の片隅では、理屈ではわかるんですけどね。それでも意味を求めてしまうのが人間のかなしい性なのかなあとも思います。これ、仏教でいうところの強欲ですね、きっと。
@たちばなまこと
いまの時期だと風にキンモクセイが載っていますね。
独りじゃないはずなのに寂しさが消えないのはなぜなんだろう。その答え探しがぼくの人生の課題なのかなと思っています。