生きて

生きて

過ぎてきた日々が
夢であったように
浮かんでは消える

れんげ畑の花冠
長い通学路
いじわるな友だち
ひざ丈のセーラー服
見つめるだけの密かな恋
居場所のない家

新しい暮らし
新しい家族
妻になり
親になり
ひとになり
ひとりになり

父を見送り
小さくなる母と過ごし

賑やかな喧騒から
荒野へ下りたような

それは哀しみではなく

生きる ということ

胸が 熱くなる

投稿者

コメント

  1. 人生ですかね。私は人生という言葉があまり好きではないので、長く続く日常というふうに想いました。

  2. 読み終えて、私も胸が熱くなりました。一人一人に物語がありますね。

  3. 生きることの、生きることに、胸が熱くなります。
    この詩を拝読して、そう思いました。

  4. 王殺しさま
    読んでくださってありがとうございます。
    長く続く日常── そう読んでいただけて、少しうれしいです。

  5. 野鳥倶楽部さま
    読んでいただき、ありがとうございます。
    それぞれの物語に、そっと灯りがともるような気がしました。

  6. こしごえさま
    読んでいただき、ありがとうございます。
    生きることの温度を、そっと分けていただいた気がしました。

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