真夜中のヒメゴト
其の花の名前を教えて
生温く濡れ光る其の花の
夜は猥褻を謳い
無防備に開き合うばかり
詩的レトリックの隙間で
紡ぐ秘密の意図
後ろからなら大丈夫
仮面を剥いではねだるから
全ての道理は彼方に
落ちる
夜は邪まな囁き
逃げ惑う二人は虫で
掻き毟る二人は爪で
解く秘密の痕
此れで最後になりますように
重ならない呼吸を思わず止めている
手探りの闇は彼方を
落とす
其の花の名前を呼んで
罪深く揺れ動く其の花の
「知ったこっちゃないわ」
[TONOMOTOSHO Rebirth Project No.041: Title by 明楽]
コメント
うーんわからなかった。トノモト氏はエロゴト師なの?
もしくは腹上死ならぬ潮吹叙情詩?
わが家には夫婦共々すっごく気に入っている花の油絵が飾ってあるのですが、それはピンクの薔薇です。私たちはそのように想像しなかったのですが、作者は「エロチックな絵でしょ」と言うのです。そう思ってみれば見えなくも無い。だから私は「其の花の名前」は私は薔薇だと思うでしょう。不用心に触ると怪我をするところも似ていますね。