ロック’ン’ロールの死

雲のいくつか浮かぶ
青空の広がる日に、
しぶめの顔をした
老人が、庭で
背もたれの付いた
木製の椅子に座っている。
そよ風がそよそよと
心地好い。

青空に
ぽかりぽっかり
と
浮かぶ
雲へ
つぶやく
老人「・・・・・・ああ、
したいことや なりたい自分を失ったあの頃に、
おれの精神は死んだんだ。
あれからのおれは・・・・・・」
そうして
老人は
しんと目をつむった。

それから
しばらく経ったのち
誰もいなくなった家の、
庭には背もたれの付いた木製の椅子が
朽ち掛けて草の陰になり
そよ風に吹かれながら
取りのこされてあった
この日にも
青空に
ぽかりぽっかり
雲が浮かんでいたが、気配も無かった。
世界は今も過ぎてゆく

投稿者

コメント

  1. 日時: 2026年10月14日 23:26
    名前: たちまこ

    こんばんは。

    16日に投稿する方、もしよかったら下記コピペしてコメント欄などに貼り付けて周知していただけたら嬉しいです。
    ご自身の文章にアレンジしていただくのもすてき。
    ↓

    10月のお題企画の投稿は本日から!
    投稿期間は10/16金曜〜19月曜です。
    お題考案はトノモトショウさん
    お題『ロック’ン’ロールの死』
    ※二重鉤括弧含まず、コピペ推奨

    詩人の往来のきっかけになると嬉しいです。
    ⭐︎次回のタイトル考案希望者も募集しております☺︎
    公認掲示板も是非ご参照ください。
    https://rara.jp/poekai_2021/

      取りまとめ たちばなまこと

  2. 絵本を読んでいるような、自然と絵が浮かびました。時間を積み重ねることもまた尊い、椅子に座る老人の情景より、感じました。

  3. こしごえさんの、普段とは異なる新世界な作風に感激しております。したいことや、なりたい自分、精神そのものが、ロック’ン’ロールであると言わんばかりの内容が、ロック’ン’ロールですね。

  4. @野鳥倶楽部 さん ありがとうございます。
    ああ、情景描写には、自信が無いので、
    野鳥俱楽部さんに そう言ってもらえて、ありがたいです。

    うん、この詩の、老人は、どう時間を積み重ねて来た か、などと色々に ご想像して頂いたようで、貴重に思います。

  5. @あぶくも さん ありがとうございます。
    ああ、そうですかあ。
    あぶくもさんに、そう言ってもらえて、ありがたいです。うん、そうですねぇ。いつもなら、プラス思考的な、終わり方とかにするところなんですが、タイトルが「ロック’ン’ロールの死」というのだから、とことん死なせた内容にしました。でも、最終行も、読者にゆだねた感じにしました。
    まあ、特に、この詩の 老人のモデルは無いのですが、あえて言えば、この老人の過去には、私こしごえの現在と重なる部分があるかと思います。なので、モデルは、私なのかも、かもしれません。でも、私は、詩を書くことで、「生きている」のだと思う部分もあるので、必ずしも、この詩の 老人 とは、完全には一致してはいない、と思いたいです。

    そうそう、
    あぶくもさんが、言ってくれた通り、そこ、老人のセリフが、この詩の要。
    あぶくもさんが、その点の趣旨をすくい取ってくれて、嬉しいです。ふふ。

  6. え~めちゃくちゃロックですね
    素敵

  7. @那津na2 さん ありがとうございます。
    え~ロックですかあ。
    那津さんにそう言ってもらえて、貴重で嬉しく思います。
    これも、
    トノモトさんが出してくれた ロック’ン’ロールの死 という お題のおかげです。

  8. 最後の「世界は今も過ぎてゆく」が本当に考えさせられていいなあ。
    世界を絶対的な基準と考えると、そこに様々な人や物があって、世界は不変なのにその構成要素である人や物が過ぎてゆく、そんな気もするのだけれど、自分を絶対基準としてみると過ぎてゆくのはあくまでも世界の方、なのかなと思います。
    そして、自分も世界の構成要素であるならば、その自分すらも過ぎていってしまう。
    意識を持つことで手に入れることができた世界、その世界は意識が終わることでなくなり、けれど、世界は世界として生き続ける。これを言葉で何というのでしょうか。無常、とでも言うのかな。

  9. @たけだたもつ さん ありがとうございます。
    世界、とは、広辞苑によれば、人間社会のすべてや人の住む所や世の中や世間の人、などといった意味があるとのこと。それらの物事が過ぎてゆく、私が居なくなった後も。

    たもつさんが、言ってくれた通り、変わらない物事と変わっていく物事がありますね。そして、この詩を書いている時に、思ったのが、
    たもつさんも言ってくれた通り、無常、ということです。

    そうですねぇ。
    意識があるから世界があるとも言えるし、その意識を持った存在が消えても、世界は在り続けるとも言える。とにかく、世界は過ぎてゆく。

    最終行は、この詩を書いている 一番最後に 付け足したんです。
    というのも、
    たもつさんの今回の詩「ロック’ン’ロールの死(もうひとつの)」を拝読して、その終わり方に影響されて、考えた一行なんです。つまり、ある意味、
    たもつさんの おかげで、この詩を書き上げられたんです。拝礼^^

  10. 「ぽかりぽっかり」や「しんと」などのオノマトペが効いてますね!

  11. いやあマジかあ。ロックンロールは朽ち果てたかー。と、老人にまさにロックンロールを重ね見てしみじみしました。
    少し老人に悔悟とあきらめがあったようで切なくなりました。老いというのはそういうものかもしれません。

  12. @たかぼ さん ありがとうございます。
    おお、オノマトペのような細かい部分にまで、目を向けてくれて、ありがたいです。
    雲が、ぽかりぽっかり と浮かぶ様子の雲が、気持ち良さそうなんです。それを表現したかったので、
    たかぼさんに、そう言ってもらえて、嬉しいです。ふふふ。

  13. @王殺し さん コメントを ありがとうございます。
    王殺しさんが、これを読んでくれて、しみじみとまでしてくれたことを ありがたく思います。
    他の部分や老人のセリフを伏せたので、読者の皆様が、そこから自由に想像してくれるといいなあ、と思っているので、
    王殺しさんが、そう言ってくれて、貴重に思います。
    まあ、この詩自体は、あんまり救いのある詩では無いのですけどね。それでも、世界は今も過ぎてゆくんですよね。うん。私が死んで居なくなっても、世界は過ぎてゆく、それでいいと思っています。だから私は、生きて行ける。私が居なくても、大丈夫なんだ、と。
    あぶくもさんにも上記で言ったけど、この詩の老人のモデルは、私なのかも、かもしれませんが、この老人と私は、必ずしも、完全には、一致してはいないだろうと思います。まあ、この老人は、こしごえモドキなのかも。ふふ。うん。でも、それでいいんだ、と思います。私が、本当に老人になった時、どう思うか。こう思うことは、その時には、忘れているでしょうけど、今は楽しみです。ふふふ。

  14. 正直ロックのイメージのないこしごえさんが、このタイトルをどう捉えるか、というのはお題を出すときに考えました。もちろんロックの定義というのはそれぞれですが、この詩に(というかこの詩の中に登場する老人に)ロックを感じました。返信にあるように、この老人がこしごえモドキなのだとしたら、こしごえさんもやはりロックなのだと思います。

  15. @トノモトショウ さん ありがとうございます。
    わあ、お題を出す時に、私のことを考えてくれて、嬉しいです。ありがたい。
    それに、
    トノモトさんのそのご感想をくれる際に、他のお方の返信までも読んでくれたみたいで、その お心づかいに感謝です。

    そうですねぇ、ロックと一言で言っても、(音楽にも 詳しく無いんですが)さまざまな感じのロックがありますよね。
    そしてこの詩とこの老人から、ロックを感じてくれたことに深く感謝申し上げます。
    そう、この老人は、もしかしたら、私かもしれない。そうしたら、
    トノモトさんが、私のことをロックだと思ってくれて、とても嬉しく貴重に思います。

    ちなみに、
    たかぼさんの今回の詩の感想で、
    たかぼさんにも言っていますが。
    私は、高校生の頃に、ロックにハマリ、その当時から、成人してからはしばらく、メタリカとかメガデスとかハロウィーンとかのロックなどを聴いたり、ライブハウスやコンサートに行ってました。ひどい?時には、(東京時代に)デスメタのライブにも何回か行ってました。SOBとかヘルチャイルドとかココバットとかね。
    ちなみに、エレキベースをほんの少しかじってて、漫画やアニメの専門学校時代の文化祭で、仲間とバンド組んで、6曲位 弾きました。それ以来弾けないし、つい先日断捨離で、そのベース捨てました。アイバニーズの中古のベース。
    でも40才近くなってからは、洋楽は、基本的には、メタリカの『メタリカ』以外は、ほぼ聴かなくなりました。それどころか、音楽自体、ほぼ聴かなく、というか、集中力などの関係で、聴けなくなった。
    でも、今でも好きなのは、元X(-JAPAN)のhideしゃんとか、昔の椎名林檎しゃんとか、Coccoしゃんとか、尾崎豊しゃんとか好き。(CDなどの音源は、20年以上位、買ってない。今あるので充分だから。)
    しかし、音楽は(も)いいですよね。うん。ふふふ。

  16. やさしい、とも違うのか、自然、なんですかね。
    そのまま在り、去ることが、ただただ素敵と思いました。
    余韻がすごーい。

  17. @たちばなまこと さん ありがとうございます。
    うん。そうなんですかねぇ。
    たちばなさんに、そう言ってもらえて、ありがたいです。
    そうだとすると、作者の人柄が作品に出ているのかも、かもしれません。私は、優しい人間では無いのです。私は、優しくなんて無くて、ただ自然でありたい、と極時々思う者ですからね。
    老人の、そのまま在って、ただ去って行くに任せる姿勢。それを
    たちばなさんが、素敵と思ってくれて、救われた思いです。
    たちばなさんの、その思いが、貴重です。

    余韻を味わってくれて、嬉しい。そこは、作者の思った通りです。ということは、ある意味、成功したことになりますね。ありがたい。
    ^^

  18. 無常感が心地よく心に響く詩です。
    すてき。

  19. @あまね さん コメントを ありがとうございます。
    おお、この詩から 無常感を感じてくれた上に、心地よく心に響く詩だと言ってくれて、ありがたく貴重に思います。
    というのも、この詩を書いている最中に、「ああ、この詩は、無常だな」と感じながら書いていたので。

    あまねさんが、この詩を、すてきと評してくれて、とても嬉しいです。ふふふ。

  20. この詩を読んで、人生と音楽に共通しているのは、どちらも準備期間が長くて、華々しいのは一瞬だということな気がしました。

  21. @FIELD-RAVEN さん ありがとうございます。
    おお。ああ、
    FIELD-RAVENさんは、そう感じましたか。そのように感じてくれたことを ありがたく思います。
    そうですねぇ。
    人生も音楽も、そのように、準備期間は 長いけれど、その輝きなどは、一時(いっとき)。そうかもしれませんね。まあ、稀にか分かりませんが、人によっては、その輝きなどの期間が長いかたもいるかも、かもしれませんね。

    FIELD-RAVENさんが、この詩を、自由に感じてくれて 貴重に思います。^^

  22. こしごえさんのロック見ました!
    わたしも、こしごえさんがこのタイトルをどういう風に描かれるのか楽しみに読みました!

  23. @イチカワナツコ さん ありがとうございます。
    ああ、私のロック。
    ナツコさんが、楽しみに読んでくれて、ありがたく 貴重に思います。^^

    そうですねぇ。
    私のは、精神論なんだろうけど、ロックって、精神、だと思うんですよね。
    まあ、私の場合、ロックにも詳しくないから、こういう作風になったのですけどね。ふふふ。

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