重力屈性

重力屈性

地下に降りていく
地獄は何処だと君は問う
人差し指で上を指したら
君はよく分からない表情をした

暴発した花火
破裂した風船
腐乱した妖怪
全部押し入れに閉じ込めた彼奴を
まだ探している

だから僕らは逃げ出した
明日を信じたかったから
夜の闇も朝の涙も全部どうだっいいよ
だから僕らは背信者
ただ君を生かしたかったから
ゆっくりとお休み
また明日歌おう

♤♤♤

階段を登っていく
天国は何処だと君は問う
人差し指で脳を指したら
君はよく分からない表情をした

飛散した呪術
荒廃した大地
失踪した先輩
全部ゴミ箱に放り投げた彼奴を
まだ探している

だから僕らは駆け出した
昨日に追いつかれそうだったから
夜の闇も朝の涙も全部かき混ぜて
だから僕らは脱走者
ただ君を見つけたかったから
急いで渡ろう
歩行者信号は点滅中

♤♤♤

感情も
叡智も
終焉を迎えて
茜色の空が灰色に染まるのを見た

♤♤♤

だから僕らは抗った
今日を照らしたかったから
夜の闇と朝の涙を抱いて静かに笑おう
だから僕らは反逆者
ただ君を愛したかったから
まあそんなことで
お休み

投稿者

大阪府

コメント

  1. 写真は、ある時見つけた理想的な重力屈性の様子です。

  2. 「天国は何処だと君は問う
    人差し指で脳を指したら」

    天国、理想の世が頭の中にあるということなのか、はたまた、天国とは人間の理想なのか…。
    重力屈性は人間の場合、反骨精神になるのだろうかと、考えたりしました。

  3. 詩全体の構成がうまい、と思いました。

    パンクロックを思わせる詩だと思います。

    最後、

    ただ君を愛したかったから
    まあそんなことで
    お休み

    ここが特に好きです。

コメントするためには、 ログイン してください。