ひとりごと

墓地から少し下った所に
祖父母の家があった
夏休み縁側で
スイカを食べていると
黒い影が横切った、気がした
トイレは家の外にあり
夜はひとりで行けなかった
母屋の2階で寝泊まりしたが
裸電球の物置きを通らねばならず
天井の染みが人の顔に見えてしょうがなかった
母の葬式の後
怖がりやから出てこないでねっ
とお願いした
約束は守られている

昨今
心霊系ユーチューバーのおかげで
死んだ人はその辺に普通にいる
という説に馴染みすぎて
たとえばニャンコが
わたしの右斜め上に
サッと視線を移しても
ああ、いるんだろうなあ
くらいの大人になってしまった

三途の川、花畑、
死後の世界はいろいろどころか

人は死なない
説もあり

信じるも信じないも
肉体を離れた後の
行き先なんて分からずとも
あのひとに会ったなら
約束ありがとうと
笑いながら言うだろう

投稿者

コメント

  1. 亡くなった、父方の祖母を、ふと思い出しました。…おばあちゃん子だったので。もう30年以上経ちます。死後、人がどうなるのかはわかりませんが、もし再会できたら、ありがとうと言いたい人は、祖母の他にも、たくさんいます。

  2. 長谷川 忍さま
    わたしの拙い言葉の中で、大切な方のことを思い出すきっかけになったなら、うれしいです。
    いただいたコメントに、わたしも温かい気持ちになりました。ありがとうございます。
    (実はわたしも、おばあちゃん子でした)

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