バイアス 2026

午前1時
さざなみを蓄えて
収まる先のない感情を人差し指で潰す
絡みついて落ちない汚れのように
誰にも見られたくないなんて
思ってしまって

午前1時
喫茶店の台詞
ルーズリーフの端切れに書かれた言葉
廻したり撫でたり舐めたり切りつけたりして
何千通り
終わらなくて

こんな風にあなたにも
この小さないきものを求める宵
そうあるのなら
切り離せるはずがないじゃない
痛くて息ができないの
できないの
少しでいいから移し合いたい
助かりたい

あああああ
君が教えてくれたそのひとつ
名前を惹き寄せたそのひとつが
大切すぎて抱き潰してしまいそうだ
溢れてしまって
謝りたくて
取り返しのつかない時間を
書き連ねるように爪を掌にうずめる
 
 
 
———————
この詩から今年へワープ。

“ほんとうにみんなのこと好きだったの”

noteに関連記事書いたので、興味がある方はプロフィールから飛んで読んでみてください。
詩人さん、教えてくれてありがとう。

投稿者

東京都

コメント

  1. ◾️月1お題企画
    同じタイトルの詩をみんなで書きませんか。

    次回の投稿期間は11/20(金)〜23(月 勤労感謝の日)
    お題考案は小鬼のひろしゃん(元こしごえ)さん
    お題『不安は尽きないけれど』
    ※二重鉤括弧含まず 

    今後の情報などは公認掲示板をご確認ください⭐︎
    https://rara.jp/poekai_2021/

  2. 繊細な孤独を感じました。孤独は1本の木の幹のようで、孤独であるから枝葉を伸ばすけれど、根底は孤独に変わりないのだな、と。孤独でなければ枝葉を伸ばす必要はないため、孤独であることでその木の形は綺麗になるのだな、とも思いました。

  3. 深夜の静けさの中、熱くたぎる感情・気持ちが浮き彫りになる様子を感じました。
    この詩から、ある種の 痛み を感じますが、その痛みは、今は止まっている、としても 未来へ動いていくための力を内包しているんじゃなかろうか、と思います。
    この詩は、いのちの熱だ、いのちの熱の声だ。そう思います。

  4. なんだか如何様にも読めそうな奥行きのある詩に感じます。ところどころに散りばめられた独自の感覚表現もそれをより一層際立たせている気がします。今宵、自分も自分にとっての小さないきものと向き合ってみようか。

  5. 最初は、自分自身の、どうにも表しようのない思いに
    押し潰されそうになるくらいならば
    自分の手で潰してしまえばいい、と
    深夜1時、眠れないあの夜の
    独特の、孤独とも淋しさとも、人恋しさとも違う
    なんとも云えない想いが語られて

    終盤、押し潰されてしまいそうなその想いは
    実は自身の、というより
    大切な人を、知らずのうちに傷つけてしまってやしないか
    という恐れと、相手に対する優しい気持ちだったと

    大切な人を傷つけてしまうかもしれないそんな自分を
    静かに罰しているんですね

    グッときました

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