怪物
誰の心にも
名もない怪物が住んでいる
黒い眼を光らせて
大口を開けて待っている
自分が
転げ落ちてくるのを待っている
憎しみや悲しみや苦しみに
心が飲まれてしまったとき
そいつは
にやっと
けたけたと
嗤う
愉快そうな顔をして
悲しそうな顔をして
ただ大口を開けて待っている
誰の心にも
名もない怪物が住んでいる
黒い眼を光らせて
大口を開けて待っている
自分が
転げ落ちてくるのを待っている
憎しみや悲しみや苦しみに
心が飲まれてしまったとき
そいつは
にやっと
けたけたと
嗤う
愉快そうな顔をして
悲しそうな顔をして
ただ大口を開けて待っている
会員でない方は会員登録してください。
コメント
私の心にも 怪物 が住んでいます。でも、今は、この怪物と私は共存関係です。
他人には迷惑を掛けない怪物だといいです。ある意味、自戒のための怪物がすてきだと思います。そうだといいなぁ、と思います。
その上で、この怪物という詩を読みました。うん。