ほんとうのうそと
ほんとうのうそ
ほんとうのうそが
あきのしょうごすぎのやさしい
おひさまのひかりにすけている
うそは
どこまでいってもうそだが
あいてのためをおもってつく
うそは
やさしいうそかもしれない
かもしれないが
うそはやはりうそ
うそのうそ
うそのうそが
はるのゆうぐれどきのさびしい
くうきにほどけている
うそは
どこまでいってもほんとうにならないか
せんねんまえの
うそをほんとうだと
おもっている
ほんとうのうそ
ほんとうのうそは
ひとり
ひとり
そらへ
ほんとうのことを
言う
コメント
“相手のことを思って”なんて台詞をよく耳にしますが、それでもやっぱり嘘は嘘。そんなの、身勝手な言い訳に過ぎません。俺が望むのはいつだって嘘偽りない真実です。
@BENI
さんへ BENIさん、コメントをくださいまして、ありがとうございます。
そうですね、BENIさんの言う通りですね。この作品にも書いたように、嘘はやはり嘘ですよね。
でも、嘘が相手を傷つける時もあれば、真実も時には相手を傷つける時もある。これも難しい複雑な問題になる場合がありますね。
まあそういうことは、この作品では言っていませんが。
相手を傷つけない、ユーモアとペーソスのある嘘を想像してみました。「やさしいうそ」は、やさしい想像力かもしれませんね。
@長谷川 忍
さんへ 相手を傷つけない嘘、というのは場合によっては難しいことなのかもしれませんね。
でも、長谷川さんが、ユーモア(上品なおかしみ)とペーソス(物悲しい感じ)の嘘を想像してくれて ありがたいです。ありがとうございます。
長谷川さんが言ってくれたように、やさしい想像力という そういう想像力を持ちたいです。