再会
小さな物に大きな物が入っているの
頭に宇宙が入っているの
ある種の宇宙が
ごめんなさいと言う私は
ありがとうと
あなたへ言う
宇宙の内に
無数の銀河が
流れている
この曲はなんていう
曲だっけ
歌声は
宇宙の内にひびき
宇宙の外へもれている
あさってのほうへ向かうの
朝焼けはきれいだった
お早うのあいさつが
宙を泳ぐ
いつまでも
星々は歌うの
銀河の岸で
あなたと
私と
小鬼が
釣りをしているの
釣れた小星は銀河に返すの
この他には誰もいない
トマトジュースにレモンバジルの葉をそえて
小さな物に大きな物が入っているの
「またね」って
コメント
「あなた」は、あなたであると同時に、作者自身の内なる自我でもあるのかな、などと想像しつつ読んでみました。「小鬼」が、独特のアクセントになっていますね。
@長谷川 忍
さんへ うん。そう言われてみれば、「あなた」は作者自身の中のものでもあるのかもしれませんね。
長谷川さんが そういうふうに読んでくれるのも自由ですので、自由に読んでくれて私という作者はうれしいです。すてきに読んでくれて、ありがとうございます。
読者が私の書いたものから色々に想像してくれる ということ自体、ありがたく貴重なことです。
長谷川さんが「小鬼」をそのように捉えてくれて うれしい。