ジニア

色彩は貪欲に、そして見るものを捉える、
逍遥する宇宙の原理、
さらわれていく多くの惑星、
予感されるものは、流星として泪として、
タジキスタンからイスラマバードへと、
肥沃なる大地の空を通過して、
ゴンドワナ、オレゴン、みやまつつじ、
漂流する色彩の見開かれた眼、
体勢はやや傾いて、地上からは砂霞の、ベルト
佇立するガンガーの観星塔、きらめいて
われわれはひとつの高邁な文明の、
色彩を認識する、感覚を装備する、
水分を内包する襞、アルミニュームの波うつ壁、
合成された筋肉が街を支え、
精神の外殻は球体の輝きとして、
飛行もするし、海溝へと潜りもする、
制御された惑星間のルートを、鉱石が移送される闇、
そしてなみだする、存在の原理、それはジニア、
愛している星の外殻が削られて行く、変化の
くらくらとする自然を離れて、
確立された文明の原理、貪欲に、加工される、
「愛の抑圧」から解放されて、純粋の
『システム』はわれわれを受精から育てる、
それは完璧な保育器であり、精神のための
完全なる人格の『意志』である、
膨大な能力の積算であり、適性による配置と、
つぎつぎに導かれる「新しい意識体」である、
未来についての確率の計算と、
現在の精神が期待する夢の、ゆらぎと信念の体系、
それらはいつも表示される、
それらは常に、見えるものとして、われわれの前に、
環体軌道都市の歌である、歪みつつ流れる、
ソフィアの音楽の姿をしている、
神経の端は開閉を自動化されているし、
眠りつつある精神は、なめらかに深海へと、沈む
そこから誕生した生物の歴史、
明日は慄然として問題は用意されている、
平原に残されている、植物のための場所は、
すぐに精神と色と香り、刺激を試験される、
それらは自然からのアクセスである、
それらは愛される未知からの「理解」である、
開かれる花の、開かれた精神の、
接近して来る貪欲な「感覚」、色彩の魅惑するとき、
ようこそ未来へ、ようこそ未知へ、
われわれは球体の輝く存在、
観察者として、または真理への「欲望」、
探求する者、そして
植物の園を行くもの。

投稿者

岡山県

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