葉光は僕を洗う

透き通る

光が
僕の胸に突き刺さった

真っ白でひどく透明な
その光を通して
僕はまた生まれ変わった

どうしても
どうしても

深く潜り込んでしまった
自分を取り戻したくて

日の光を
この身に一身に浴びて
それだけで洗われていく
僕の鏡

取り戻せ
深く
深く
自分の内側にため込んだ靄も
緑凜には敵いやしない

いつかではない
今だ

愛する人に吐き出す前に
僕の深くにまで潜り込んでしまった
灰を、煤を、洗い出すんだ

さあ
やるんだ

どこまでも深く
いけ

自分を見失わずに

あの時のように
人を
癒すんだ

あの時のように
誰かを
信じるんだ

どこまでも凍てつくような
彼らの心だって
きっと僕の目には入らない
深く深く

自分に

届かせるんだ

葉光