ブルー

語られることのない
愛と
つながっている
この血の記憶は
古からの
記憶
零れる
会ったことのない
人の思いは
青空の
青さ
青く
見つめている
今も
底無しの
影が
濃いのは
光が
強いから
濃いのだった。
途切れた
思いの先に
沈黙は
流れていて
いつの間にか
光も
うすい
くちびるが
罪を
告白する
青空に
見つめられて
青く
染まる

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コメント

  1. 「語られることのない
     愛と
     つながっている
     この血の記憶は
     古からの
     記憶
     零れる
     会ったことのない
     人の思いは
     青空の
     青さ」という冒頭部分にしびれました。
    青空のブルーをそんな風に感じたことがなかったのですが、そんなブルーが素敵だと思いました。

  2. @草野まこと
    さんへ ああ、草野さんがその冒頭にしびれてくれて ありがたいです。うん。会ったことのない人も、こうして青空を見上げていたのだろうなあ、と思ったところから その冒頭とかが生まれました。
    そういったブルーを素敵だと思ってくれて とてもうれしいです。ありがとうございます。

  3. ものすごくテンポ良く
    入ってきました
    青空の青さ青く

    光が強く
    陰が濃い
    そんな人生を送りたくなります
    愛を送りたくなります

  4. @那津na2
    さんへ 「ブルー(青色、藍色、憂鬱、未熟)」という題ですので、その青さが那津さんのこころにテンポ良く入っていったことがうれしいです。

    時々使う手法なのですが、文脈を多重な意味の連なりにすることがあります。この詩も所々を多重な文脈にしてあります。

    那津さんがこの詩から、そんな人生を送りたくなると思ってくれて、貴重に思います。
    そして、那津さんが愛を送りたくなることも 作者としては ありがたくとてもうれしい。そう思ってくれて、ありがとうございます。

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