わた
誰にも気づかれずにそっと
胸に わたに 火が着いた
明日のことはわからないが
不安があれば火を灯して
青梅街道に秋の風が吹いた
今日は無風だ
はらわたが燃えてゆき
怒りが銀杏の公園の落ちている匂い
誰かに見てほしいが
安堵したら始まるように終わる
候補者が駅で誰にともなく
マイクを話している
風呂場の水音と携帯電話
綿毛に火を渡したかったが
駅は多人数の流されとは裏腹に
車両の人影はまばらで
ああ
反対に進んでゆく
あなたの詩体と昨夜は寝たんです
あなたは詩体と明日は寝たんですね
コメント
なんかゾワッとする文体。7回、目を通したけど、そのたびに助詞のヘンテコさと、繋がっているようで繋がっていない繋がった言葉が、オレのわたを燃やして、詩体に寝ます。おやすみ。
@トノモトショウ
トノモトさん
ありがとうございます
俺も、この状況には萎えている部分もあります
でも、萎えに負けずに描こうと思いました
多分、昨夜は詩体と寝たのでかけたのでしょうか
理解してくださって本当に嬉しいです
三千世界の烏を殺し
詩体と朝寝をするのです
わたが煮えくりかえり、詩が解体されている様がネクロフィリアのようなそら恐ろしい表現で迫ってくる感じがします。
てにをはを自由に泳がせて詩域に存在するする詩体。感嘆します。
わたって不意にあらわれるときがありますよね。
@あぶくも
あぶくもさん、ありがとうございます
ネクロフィリアっていう言葉があるのですね
ググったら危ない意味でした
なんだか、最近、恐ろしい詩を書くのだなあ俺は
@たちばなまこと
たちまこさん、ありがとうございます
詩体は、どんな感じなものなのかね?