独
「いつだったろうね
自分を否定し始めたのは」
ひとり呟く
知らないうちに
自分を否定していた
わけもなく遠ざけた
嫌いになった
殺したくなった
次々と言葉を発しても
それは全てどこかに吸い込まれる
次々と考え込んでも
それは全てどこかへ捨てられる
次々と抑え込んでも
それはいつかはじき出されて
周りを巻き込みながら消えていく
それが怖いから
ひとりで呟く
誰にも知られないように
誰にも気づかれないように
誰にも見えないように
「いつだったろうね
自分を否定し始めたのは」
ひとり呟く
知らないうちに
自分を否定していた
わけもなく遠ざけた
嫌いになった
殺したくなった
次々と言葉を発しても
それは全てどこかに吸い込まれる
次々と考え込んでも
それは全てどこかへ捨てられる
次々と抑え込んでも
それはいつかはじき出されて
周りを巻き込みながら消えていく
それが怖いから
ひとりで呟く
誰にも知られないように
誰にも気づかれないように
誰にも見えないように
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コメント
どうせなら自己否定の技を磨いて、自己否定する自分を上手に否定できるようになると、もう後は意のままかも知れません。この詩を読んで、自分もそうなれたらなぁと思えました。我々がここで発する言葉たちは誰かの心に吸い込まれ、あるいは吸い込まれなかったものはすべて空に吸い込まれているんだと願ってやみません。