寓話 貪欲

友人の家には
とても親切な
おじさんがおります

そのおじさんに
会いたくて
僕は家に
通い続けました

2か月が過ぎた頃
おじさんは長い前置きの後
「最近、忙しくてねえ…。」

夕方の帰り道は
懐かしさと
後悔を
反芻していました

友人は見切ったような顔と声で
同情してくれたけれど
僕はちっとも嬉しくないのです。

投稿者

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。