004
とある休日の昼下がり
鉄とコンクリートと硝子の巨人の足元で
もったりと繰り広げられる
フリーマーケットのざわめきを
擦り抜けようとした時
季節を見つけた
あっ
と思い
シャッターを切ったがそこまでの話だった
写真は
あっ
というひとことを添えられたまま
フォルダの檻に閉じ込められ
やがてクラウドのひとかけらになるのだろう
わたしの言葉は
写真に追いつけない
いつも大差をつけられて負けてしまう
今日もわたしは
あっ
を探しに街へ繰り出す
連敗記録は続く
とある休日の昼下がり
鉄とコンクリートと硝子の巨人の足元で
もったりと繰り広げられる
フリーマーケットのざわめきを
擦り抜けようとした時
季節を見つけた
あっ
と思い
シャッターを切ったがそこまでの話だった
写真は
あっ
というひとことを添えられたまま
フォルダの檻に閉じ込められ
やがてクラウドのひとかけらになるのだろう
わたしの言葉は
写真に追いつけない
いつも大差をつけられて負けてしまう
今日もわたしは
あっ
を探しに街へ繰り出す
連敗記録は続く
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コメント
でも、この詩を書いたことでnonyaさんの言葉は写真に追いつき、追い越したと思います。
読み終えて、にこにこしています。
詩を書くことも、その、「あっ」を探すことなのだと思います。…たしかに、写真には負けるかもしれませんが。街中を歩いていると、あちこちにそういうライブ感が溢れていて、どきどきします。
@たかぼ さん
>コメントありがとうございます
温かいお言葉をいただき、感謝です。
写真詩を続けていきたいので
もうしばらく負けることにします(笑)
@たちばなまこと さん
>コメントありがとうございます
にこにこしていただいて、とても嬉しいです。
私もにこにこしながら書きました。
@長谷川 忍 さん
>コメントありがとうございます
まさにそのとおりですね!
私ももっとアンテナを磨いて
イキの良い「あっ」を拾えるようにしたいものです。